ウィリアム王子とハリー王子が、Zoomで再会。

Culture 2020.07.27

ウィリアム王子とハリー王子の関係は、以前は良好だったが、メグジット(Megxit)の影響で次第に悪化した。しかし、ハリー王子が妻のメーガン妃とともにロサンゼルスに引っ越して以来、ウィリアム王子とハリー王子は、再び連絡を取り合うようになった。ビデオ会議アプリZoomを使って定期的に連絡を取り合っている模様である。

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野生生物の違法取引に関する国際会議に出席したウィリアム王子とハリー王子(2018年10月10日、ロンドン)Photo : Abaca

イギリス王室の専門家でイギリス人ジャーナリストのケイティ・ニコル氏によると、ウィリアム王子とハリー王子の関係の緊張感は和らぎ、ふたりは「再び連絡を取り合うようになった」という。

「関係悪化にいたる言い争いは確かにあったようですが、状況は改善してきています。また、ウィリアム王子とハリー王子は電話で連絡を取り合っているようです。ビデオ会議でお互いの家族の誕生日を一緒に祝ったようです。チャールズ皇太子の健康状態がふたりを再び結びつけるきっかけとなったのだと思います」とイギリス「ヴァニティ・フェア」誌の特派員は5月にアメリカのテレビ番組「エンターテインメント・トゥナイト」で語った。

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ビデオ会議通話で関係を維持。

ふたりの王子はZoomアプリのおかげで関係を維持できている。「子どもたちが眠りにつき、キャサリン妃との夕食を終えると、ウィリアム王子は弟のハリー王子のお昼時に電話連絡をします(ハリー王子はアメリカにいるため)。これらの通話はアンマー・ホール (ノーフォーク州にあるケンブリッジ公爵家の私邸)から発信されたものです。ケンブリッジ公爵家が公式なテレビ会議に使用する部屋ではありません。ウィリアム王子は弟を案じて、連絡を取り合うことを切に願っています。ふたりでおしゃべりしている時には周りに誰もいません。Zoomでの会話はカジュアルなものです。ただ連絡を取り合うことがふたりにとって重要なのでしょう」と、6月にイギリスのタブロイド紙「ザ・サン」のコラムで匿名情報筋が述べた。

それまでの日々は、ふたりにとって楽なものではなかった。ハリー王子は1月8日にイギリス王室から離脱し、妻のメーガン妃とともにカナダ、その後ロサンゼルスに移動すると発表したのだ。その後、ハリー王子とウィリアム王子の父であるチャールズ皇太子は、コロナウイルスに感染し、現在は治癒している。そして2月、ふたりは再び連絡を取りはじめた。

ケイティ・ニコル氏は、ハリー王子はホームシックでウィリアム王子と再び連絡を取り合うのにはとてもよい時期だったと言及している。さらにメーガン妃とキャサリン妃の間の緊張も緩和されただろう。

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ふたりの和解を示す出来事。

ケイティ・ニコル氏は彼らの状況をこのように分析した。「お互い何らかの安堵感があったのでしょう。そしてドラマのようなさまざまな出来事は、いまでは過去のものとなりました。ハリー王子とメーガン妃は、新しい人生を送るためのスタート地点に立つ自由の身ですし、ケンブリッジ公爵家も以前の暮らしへと戻ることができます。キャサリン妃もウィリアム王子もハリー王子とメーガン妃を恋しく思っていることでしょう」

彼女は、2家族がエリザベス女王の誕生日とアーチーくんの誕生日の際には集まり、ビデオ通話を行ったのではないかと推測している。「ケンブリッジ公爵家、チャールズ皇太子、ハリー王子、エリザベス女王の間にコミュニュケーションがあったと確信しています。エリザベス女王の誕生日には電話をかけ、アーチーくんの誕生日にはZoomを使ってビデオ通話を行ったと思います」とニコル氏は明言した。

ふたりの和解を示すもうひとつの出来事として、ウィリアム王子はいじめ撲滅に焦点をあてた「ダイアナ・アワード」を運営する団体に公開書簡を送り、弟のハリー王子の名前にも触れた。同団体のインスタグラムアカウントで5月14日に公開されたこの書簡は、いつも気にかけているこのテーマに関して引き続き兄弟間で意見を交換していることを示唆した。「弟と私は、行き先不透明なこの時代に、若い世代を励まし、育成し、サポートするための皆様の活動にいつも感謝しています」とウィリアム王子はメッセージを送った。1月に起きたメグジット以降、初めてウィリアム王子はハリー王子に関して言及した。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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最近ロサンゼルスに移住したハリー王子とメーガン妃は、メーガン妃の母であるドリア・ラドランの近くで生活するようになり、ふたり独自のやり方で暮らしを切り開いて行くことになるだろう。ドリアは「彼らは自由を謳歌し、新しい人生を本当に楽しんでいると言っています。彼らは自分たちのやり方で物事を進めていくでしょう」と語った。

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texte : Lisa Kassab (madame.lefigaro.fr), traduction : Hanae Yamaguchi

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