ワクチンもう打った? 示すロゴTシャツが話題。

Culture 2021.09.03

コンサートが終わった後のファンのように、新型コロナウィルスワクチンを接種した後、そのことをTシャツを着て表明する人々がいる。フランスで注目されているワクチン接種後の動きとは? 「Madame Figaro」の記事を紹介する。

ヴァレンティノのクリエイティブ ディレクター、ピエールパオロ・ピッチョーリが着用しているのは、「ワクチン接種済み」と書かれたスウェット。

世の中には「ただこなす人」と「自分がやったことを周りに知らせたい人」が存在する。これは新型コロナウィルスのワクチン接種にも当てはまる。

ワクチン接種の加速に伴い、「ワクチンセルフィー」(アメリカ人は「ワクチン」と「セルフィー」を縮めて「vaxxie(ヴァクシィー)」と名付けた)は、特にキャンペーン開始当初、インスタグラムで脚光を浴びた。

推奨されていないにも関わらず、インターネット上にワクチン接種証明書を投稿したり、注射器や包帯の絵文字で自分を表現したりするユーザーもいる。

勝利のスナップショットが苦手な方は、ワクチン接種をしたことを示す派生商品を身につけるという選択肢もある。

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「ワクチン接種済み」ソックスも

ECサイトの「Etsy」では、ファイザー、アストラゼネカ、モデルナなどのロゴが入ったTシャツが20ユーロ前後で販売されている。目立たないけど、そこがいい。「Fully Vaccinated(ワクチン接種済み)」の文字が入ったピンバッジや、スウェット、ソックス、ステッカーなども販売されており、ワクチン接種済みであることを堂々と示すことができる。

さらにユーモアを交えたものもある。エクス・アン・プロヴァンスのブランド「Je viens du Sud」では、ワクチン接種証明書のQRコード入りのTシャツをカスタマイズすることができる。「深刻な病(Squinfus *マルセイユの言葉で「架空の不治の病」の意)に免疫あり」「パスタガ(*アニスのお酒「パスティス」をプロヴァンス語でこう表記する)を2021年7月14日に注入」「投与量:2000ファダ(*ファダもプロヴァンスで使われる言葉)を静脈内投与」など、南仏風のジョークが織り交ぜられている。

 

ファッションブランド「Je viens du Sud」は、QRコードTシャツを提案。

このような派生商品、特にメッセージが書かれたTシャツは、着る人の価値観を表現する手段として長年親しまれてきた。そして、こういう形のメッセージはいくつかの解釈ができる。

今回に関して言えば、自分が市民のイニシアティブの一部になっている、もしくはワクチンという“聖杯”を手に入れた、という解釈だ。また、このTシャツを着ることで、反ワクチン派にワクチンを接種するよう促したい、という気持ちもあるのかもしれない。

text : Sabrina Pons (madame.lefigaro.fr), traduction : Hanae Yamaguchi

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