広告の歴史はフランスの歴史。ポスターファンが喜ぶ展覧会がある。
Culture 2013.01.30
大村真理子の今週のPARIS
今年1月5日までは、エール・フランスやペリエの広告イラストで知られたベルナール・ヴィルモの1930~80年の作品を展示していたフォルネー図書館。広告関連の展覧会なら、お任せ!の図書館である。東京でも今から10年くらい前に、Bunkamuraザ・ミュージアムで「パリ市立フォルネー図書館所蔵 食前酒とワインのポスター展」 が開催されたので、この名前をその後気にかけるようになった人もいることだろう。
年明け最初の展覧会は1月30日からの『広告が語るフランスの歴史』。 展示作品は19世紀末のベルエポックから現在に至るまでのポスター、雑誌広告、商品のラベルなど約150点、と小さなスペースのわりに、たっぷり。

会場構成はというと、最初の2部屋は、19世紀後半の第二帝政期の広告が対象だ。これは宣伝用ポスターが街に出回り始めた時代である。この時代、ナポレオン、ジャンヌ・ダルク、ルイ14世といったフランスの歴史における偉人たちをユーモラスに扱ったポスターが多く創られたのが特徴で、そこに焦点を絞ったポスターがここに集められている。次の二部屋では、第一次大戦、第二次大戦、パリ解放、1945年から1973年までの栄光の30年と呼ばれる時代を経て、現在に至るまでのポスターを展示。




図書館のブティックでは、展覧会のオープニングと同時にカタログを販売。第二帝政期から現在に至るフランスの宣伝の歴史をじっくりと眺めることができる1冊だ。

『L'Histoire de France racontée par la publcitié』展
2013年4月27日まで開催
Bibliothèque Forney
1, rue du Figuier
75004 Paris
Tel:01 42 78 14 60
開館:13時~19時
2013年4月27日まで開催
Bibliothèque Forney
1, rue du Figuier
75004 Paris
Tel:01 42 78 14 60
開館:13時~19時
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