新進デザイナーのシモーネ・ロシャ、ファッションの街としてのロンドンを語る。
Fashion 2014.06.17
イギリスで活躍するアイルランド生まれの若手デザイナー、シモーネ・ロシャが、流行に左右されない街と言われるロンドンは新人デザイナーたちが集まるべき場所だと語っている。シモーネは先日、英国『Glamour』誌主催の「ウーマン・オブ・ザ・イヤー・アワード」のファッションデザイナー部門を受賞し、トップデザイナーの仲間入りを果たした。
2011年に自身の名を冠したブランドを立ち上げた当初から、ファッション業界で最も注目されるデザイナーのひとりであったシモーネは、自分が成功できたのはロンドンのおかげだと思っているらしい。「ロンドンってファッションに関して独特なエネルギーがあると思うの。ほかにそういう街はないわ。若手デザイナーをサポートしてくれる人もたくさんいるし、創造力がぐっと高まる環境だと思う」と、英国版『Glamour』誌に語った。
自身のコレクションについて彼女が顧客に期待するのは、服をただシンプルに着るのではなく、ファッションについてちゃんと考えてもらうことだという。彼女のブランド「シモーネ・ロシャ」は、米国デニムブランド「ジェイブランド」とコラボしてデニムラインを展開することが決まっており、新スタイルを取り入れるのは非常に楽しみだというシモーネ。
「何か考えさせられるものを作ろうと思うの、斬新で常に注目されるものを。物語を伝える感じね。デニムコレクションでジェイブランドとコラボしているの。自分のヴィジョンを転換して、もっとカジュアルでストリートなものを作るのはワクワクするわ。コラボ以外で言うと、ユニークで楽しいショーをしたり、女性が着たいと思える服を作り続けていきたいわ」。
ファッションデザイナーのジョン・ロシャを父に持つシモーネは、生まれながらのセンスのよさと父親の影響を受けて、彼女自身もデザイナーとしての道を選ぶことになった。決して親の七光りに頼ることなく、自らの実力で努力を続けてきた。「デザイナーとして父をすごく尊敬しているわ。父にはいつも"独自のアイデンティティを築け"と言われてきて、それが実現できたんじゃないかな」と、笑顔で語った。
©Cover Media/amanaimages