アンジェラ・ミッソーニ、必ずしも"高級品=オシャレ"ではないと苦言を呈する。
Fashion 2014.10.21
イタリア高級ブランド「ミッソーニ」のクリエイティブディレクターを務めるアンジェラ・ミッソーニは、"オシャレなもの"と"高級品"はまったくの別物だと考えている。
1953年に同ブランドを立ち上げた創業者の父オッタヴィオと母ロジータとのあいだに長女として生まれたアンジェラは、幼いころから兄たちとともに家業を手伝い、流行が目まぐるしく変わるファッションの世界に長年身を置いてきた。そして94年に、両親からブランドの経営を引き継いだ。
「過去20年間のファッションを考えてみると......いまはブランディングがいちばん大事ね。(90年代までは)10年ごとに年代を特徴づけるトレンドがあったでしょ。じゃあ、2000年代、2010年代はどうかしら? 思いつかないはずよ。"商品を売ること"がトレンドになっているから」と、アンジェラはライフスタイル情報サイト『popsugar.com.au』に語った。
「素晴らしい製品がたくさん出て品質もよくなってきて、高級品という意味の"ラグジュアリー"という言葉が使われ始めた。でも、それは意味がない言葉だわ。ヨーロッパのファッションは、70年代のプレタポルテ(既製服)から始まった。オシャレとは正反対のね......」と、アンジェラは説明している。
「オシャレなものと高級品には大きな違いがあると思うの。街で見かける、大金を払えば手に入るようなブランドが最もオシャレだって思っている人がいるけれど、そうじゃないわ! それは高級で、よく出来たバッグでしかないのよ」。
©Cover Media/amanaimages
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