親子で活躍するシモーネ・ロシャ、"ファッションデザイナーになったのはごく自然体でのこと"と明言。
Fashion 2014.11.28
アイルランド出身の新進デザイナー、シモーネ・ロシャは、自身のファッションのキャリア展開に、ある意味自分でも呆気に取られることもあるようだ。2011年にロンドン・ファッションウィークでコレクションデビューし、現在ではロンドンで活躍中の彼女にとって、デザイナーになったことは意識的な選択の結果と思われがちだ。シモーネの父は、自身のブランドを立ち上げ1980年代から活躍している、香港出身でアイルランド在住の名デザイナー、ジョン・ロシャであるからだ。
しかし幼い時から父親の仕事を手伝っていたシモーネだったが、同じくデザイナーになるように育てられてきたわけではないという。「変な感じよ。とんでもない!と思ったりもするわ。こうなるように計画を立てたことなんてないのよ」 と、彼女は英国版『Harper's Bazaar』誌で語っている。「周りから見れば、そう思われないのは承知しているわ。でも父と同じ道を歩むことになったのは、本当に自然の成り行きに任せただけなのよ」。
シモーネの手がけた花柄のドレスは、最も人気があるデザインのひとつで、モデルのローラ・ベイリーやアレクサ・チャン、女優のクロエ・グレース・モレッツなど多くのセレブに選ばれている。すでにファッション業界に強い印象を与えた彼女だけあって、父親のジョンと比べられることはほとんどないという。またシモーネは、ファッション業界一家出身のデザイナーは珍しいことではないと考え、特に不自然ではないと思っているらしい。「業界一家の出身である意味は、見方次第だと思うの」と、彼女は述べている。
「一家でファッションに携わっている家族は、それなりにたくさんいるでしょう? たとえばイタリアにはすごく多いわ。でもアイルランドには、そういった家族はたまたま少ないだけ。だから私がデザイナーになったことには、きっとそれなりに理由があると思うの。もっとも家族というものは、互いの力を合わせて動くもの。まさに、それがいままでの私の人生だったの......何が言いたいかわかるかしら? 私の家族はとても絆が深いの。ロシャというファミリーネームを持っていることを、とても名誉だと感じているわ」。
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