ルイ・ヴィトンを率いるニコラ・ゲスキエール、"ファッション表現を進化させていくのが自分の仕事"と明言。

Fashion 2014.12.24

15年間バレンシアガのチーフデザイナーを務め、高い評価を得て支持されてきたフランス人デザイナー、ニコラ・ゲスキエールは、昨年末にルイ・ヴィトンのクリエイティブディレクターを引き継いだ。ルイ・ヴィトンに移っても、顧客を満足させるのにニコラならではの独自性を追求したいという思いは変わらないようだ。

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「デザイナーとしての私の役目は、もちろん服を買うお客さまに喜びを与えること。しかし、ほかとは異なるやり方があることを見せるためにも、私がいまここにいるんだ」と、英国『InStyle』誌でニコラは述べている。「それがファッションというもの。ある種の遊びでもあるんだ。ニッチ狙いだとか実験的だとか、そんなふうに思われているみたいだけれど、それは自分の表現したいことを、もっと大きな規模でより鮮烈に行うための準備だったと思っている。その意味では、私もかなり変わってきたとは言えるけれどね」。

ニコラのリゾートコレクションでモデルを務めているのは、日本人女優の菊地凛子だ。コレクションには、真っ赤なレザーに紺色でトリミングした大胆なドレスや、青のレースや白いストライプといったバージョンもある。彼にとって自分のスタイルを体現するのにふさわしい女性は、彼女以外には思い浮かばなかったという。「凛子はとても女性らしいものを持っていると同時に、親しみやすさとボーイッシュさも併せ持っているんだ」と、ニコラは彼女について語っている。「凛子はご存じのとおり、素晴らしい女優だけれど、映画『パシフィック・リム』は観たことがあるかな? アクションシーンも、彼女はずば抜けているんだよ!」。

ニコラがデザインするものには、たびたび登場するひとつのテーマがあり、彼の服はどれも自由闊達さがにじみ出ている。それこそが表現したいものであり、女性に共感してほしいところのようだ。「ルイ・ヴィトンには旅と冒険というヴィジョンがあるが、私はそれをムーブメント(動き)ということで捉えたいんだ」 と、彼はつけ加えた。「そこの街角まで出かけるのでも、ちょっとした旅にも冒険にもなるんだよ」。

©Cover Media/amanaimages

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