新進ブランド「マルケス アルメイダ」のマルタ&パウロ、出会ったころコンビを組むのはまったく想定外だった!?
Fashion 2015.01.22
エッジーでオーバーサイズなデニムなど独特の美的感性で、瞬く間にロンドン発の注目ブランドに駆け上がった感があるマルケス アルメイダ。同ブランドの創始者であるふたりのデザイナー、マルタ・マルケスとパウロ・アルメイダはともにポルトガル出身で、そもそもは同国のポルト市にあるファッションスクールでお互いが勉強している時に出会った。しかし、のちにコンビを組んでいくことになろうとは、そのころは夢にも思っていなかったそうだ。
「ポルト市内にぶかぶかなジーンズをよく買いに行くアングラな店があって、そこを覗くのに夢中だったわ。いわゆるファッションショーとかには目も向けていなかったころだったの。ふたりとも個性が強くて、ほかの人とは異なっていたしね」と、マルタは英国『InStyle』誌に対して話している。「僕のほうは小綺麗でさっぱりしたのが好みだったけれど、マルタはエッジーで、もっぱらインパクトが前面に出ているという感じだったね」と、パウロも懐かしそうに当時を振り返った。
2009年にロンドンに渡ったふたりは、フィービー・イングリッシュやシモーネ・ロシャらとともに、ロンドン芸術大学セントラル・セント・マーチンズのファッションMAプログラムで学ぶことに。そこで初めてコンビを組んでコレクションを発表したのが、いまやロンドン・ファッションウィークでも注目されるマルケス アルメイダの誕生となったのだ。
「自分だけでやるなんて、とんでもないと思ったの。それでふたりでやるとしても、自分たちを支えてくれて、"これは全然ダメ、やめたほうがいい"とかちゃんと言ってくれる人がいる所で試そうと考えたのよ。先生たちが本当に素晴らしかったわ」と、マルタは2011年の卒業コレクションについて語った。ファッションリテール大手のトップショップとのコラボ展開も、昨年から始まった同ブランド。「自分たちのDNAに忠実でありながら、幅広い客層に届けることが出来るのは素晴らしい経験だった」と、マルタは満足そうだった。
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