自伝本が好評のドナテラ・ヴェルサーチ、次世代にエール。

ヴェルサーチの総帥ドナテラ・ヴェルサーチによる、先月発売された自伝本『Versace』が好評だ。彼女が若いデザイナーたちにアドバイスしたいことは、変化を恐れず受け容れることだという。

「成功したければ、常に進化を続けること」と、ドナテラは『Vogue.com』に対して語っている。
「ファッションブランドも普通の企業と同じで、成功するためには進化する必要がある。何かがずっと同じであり続けるということは、ビジネスでもファッションでもあり得ない」

ヴェルサーチを率いることに常に情熱を傾け、同ブランドの無限の可能性にいまだにワクワクするというドナテラだが、現在のファッション界に上手く適応する必要があると述べる一方で、自身の直観を重視することも薦めたいという。
「本当の自分に忠実になり、自分の信念にしっかり従っているときがいちばん良い仕事ができるもの。私も過去には、迷いがあったり、臆病になったりするときもあって、それが自分の仕事に表れてしまうこともあったのよ。毎シーズン毎シーズン、自分に自信を持って、ヴェルサーチを前へ前へと歩ませ続けなければと思っているわ。大変な仕事ではあるけれど、何をやれば結果がついてくるかが、私には一目瞭然なの」
「妥協せずに、恐れずに何事にも取り組め」とも語るドナテラ。「女性が自分の個性を大事にし、力を持つ」ことを後押しするデザインを、これからも編み出し続けることを誓った。