カール・ラガーフェルド、忘れられない名言集。

Fashion 2019.02.21

カール・ラガーフェルドらしい、ピリリと皮肉の効いた言葉選びと当意即妙な受け答え。自らカリスマならぬ「カーリスマ」と称した彼の、15の名言を振り返る。

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世界一有名なモードクリエイター、カール・ラガーフェルド。伝説的な人物は2月19日、85歳で亡くなった。photo:Getty Images

2019年2月19日、カール・ラガーフェルドの訃報が世界を駆け巡った。そのクチュリエとしての才能がファッション界で惜しまれることは異論の余地もないが、彼の辛口の発言も惜しまれることになるだろう。なぜなら、非常に博識だったラガーフェルドは、モードばかりか社会問題についても、議論が盛り上がるにつれ定期的に辛口発言をしていたからだ。

建前を嫌い、適切な言葉と自嘲を好んだラガーフェルドは、しばしばポリティカル・コレクトネスを無視し、世界中のメディアを利用した。彼が好んで繰り返したのは「知的な意地の悪さは弁解の余地がある。だが根拠のない意地悪は許しがたい」。そして、このように自分の正体をさらけ出すことも。「私は知りたがり。全部知りたい。知らされていたい。私はある意味で万能な事情通であって、インテリではないのだ」。自分のひらめきを「カーリスム」と呼んだ、彼の名言集を紹介する。

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「幸せかって? いや、私はそれほど野心家じゃない」

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「モードは間抜け(クローシュ)のためのものではない。復活祭の鐘(クローシュ)を鳴らしたいならほかを当たってくれ」

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「若さとは、いつかどのメンバーも去る時がやってくるクラブである」

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「私の仕事は、シャネルのスーツを生き永らえさせることではなく、生き生きさせることだ」

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「私が人に意地悪だと思われている、という考えは気に入っている。私自身は自分を勇敢な間抜けだと思っているが」

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「人格は、他人と比較するのをやめるところから始まる」

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「アメリカ女性のオートクチュールは美容整形のようなもの。しかも非常にオート(高い)なクチュールだ。なぜなら、すべてをリフトアップしなくてはならないからだ」

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「頭を抱えて困っているデザイナーにはうんざり、滑稽だ。ドレスを作るのは大事かもしれないが、たかがドレスに過ぎない。キルケゴールでもあるまいし!」 ※キルケゴールは実存主義で知られるデンマークの哲学者

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「いまや私は、ラコステのワニのようなもの。もうじき、自分の顔を服に縫いつけなくてはならなくなりそうだ」

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「私は知りたがり。全部知りたい。知らされていたい。私はある意味、万能な事情通であって、インテリではないのだ」

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「知的な意地の悪さは弁解の余地がある。だが根拠のない意地悪は許しがたい」

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「ある女性クリエーターが、自分の服を着るのは知的な女性だけだと言っていたのを覚えている。もちろん倒産したがね」

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「トレンドとは、ダサい、の前の最終段階だ」

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「非のうちどころがないものが好きだ。白は、清潔な時ははっきりと清潔だ。プリントのシーツなんてものは、ずっと前からうさんくさいと思っていた」

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「ジョギングパンツは敗北の印だ。自分の人生をコントロールすることに敗れると、ジョギングパンツで外出するようになる」

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texte:Marie-Caroline Bougère (madame.lefigaro.fr)

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