【秋の夜長に乙女な小話 #02】心地いいランジェリー。

Fashion 2019.09.21

フェミニンでロマンティックな世界観を提案する、スタイリストの小嶋智子とイラストレーターの岡崎マリー。高校より友人のふたりが考える、この秋気になることや欲しいものとは? 1回目のテーマに掲げた「エコファー」に続く2回目のテーマは「ランジェリー」。秋のイメージやインスピレーションに源から紐解く、いま身に着けたいものや今季ならではの気分とは。

――エコファーの回では、秋色やインスピレーションのお話を伺いました。今度はよりリアルな視点で、身に着けるものとして触感などはどうですか?

小嶋 これは季節を問わず、ふたりとも着心地がよくて身体を締めつけないものが好きだね。ランジェリーは、ほぼ全部ノンワイヤー。今日はベースレンジのランジェリー。パッドがないタイプ。

岡崎 わたしもノンワイヤー派。着け心地のよさに気付いてからワイヤー付きが窮屈に感じてしまって。

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――ブラジャーの色はどうですか? 外側と直接肌に触れるものとで、身に着けたい色が変わったりするのでしょうか。

岡崎 青が多いです。くすんだ青がすごく好きで、同じようなものを買ってしまいます。一年中そうです。

小嶋 今日持ってきた、ステラ マッカートニーの色味が好きそう。

岡崎 うん、これすごい可愛い。

小嶋 私はベースレンジのバーガンディが欲しい。これって、白い服の下に着ていちばん響かない色なんです。

――それは新発見でした……!

小嶋 ベージュもだとは思いますが、意外に赤がいけるんです。あとはダークブラウンとか。ベースレンジのノンワイヤーブラは本当に便利で、いろんな色を持っています。

岡崎 腰まであるハイウエストもいいね。

小嶋 最近はハイウエストのものばかりになってきてる。身に着けた時の、ブラとのバランスが好きで。透けて見えた時に、むしろ見えたほうが可愛いっていう。

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――気分や季節によって、ランジェリーも選ぶアイテムが変わったり、買い足したりしていますか?

岡崎 毎シーズンというわけではないけれど、そろそろ新しくしたいなというタイミングで買いますね。やっぱり洋服が優先にはなりますけど、年々ちゃんとしたランジェリーを身に着けたいなと思うようになっています。

小嶋 レースは買わなくなったな。洋服にひびくから。あとは、レースのものに多い調整できるストラップがあまり好きではなくて。あからさまに”ブラ”という感じがするじゃないですか。ベースレンジは調整する部分もなくて、シンプルに紐だから可愛いんです。

――おふたりとも、ランジェリーは季節を問わずノンワイヤー一択のようですね。いっぽう、洋服だと気分で服を替えたりしますか?

岡崎 気分で替えることはあまりないです。

小嶋 前、川久保玲さんがおっしゃっていたことがあって。「ものにするためには、何回も同じ服を着る。自分で本当に完璧になじんだと思うまで着る」と。

気に入った服はとことん同じ組み合わせで着ることが、あまりよくないのかなと思っていた時期もあったんですけど、川久保さんがそうおっしゃっていたのでいいんだ、と思って。

たしかに、今日のスタイリング(オーバーオールをウエスト位置で縛り、ノースリーブをイン)は何回も着ているけど、「パンツの結び目、もう少し右寄りで結んだほうが可愛いんだ」っていう気付きがあったりします。毎日違う組み合わせを着ようと思っていたら絶対発見できない、ちょっとしたニュアンスに気付ける。

――川久保さんが作る服が、何年経っても、どんな気分の時でも着られるのは、そういった背景が理由のひとつにありそうですね。

小嶋 好きなものにはとことん向き合えばいいのかなと思います。これは山も同じで、同じ山に何回も行ったりしてるけど、何回行っても新しい発見があって飽きないんですよね。ずっとやり続けるって大事。それが結局、好きなものに影響されていくから。私の場合、色とか好きなものとかが、無意識に自然界にあるものを選んでいるような気がします。

岡崎 うん、でも本当に、それはそうだね。

小嶋 いま自分のインスタを見てみたら、色の雰囲気が大体似てて、突拍子もない色がなくて、どれもお互いになじむ色になっている。人工的な色はない。マリーは、高校の頃からずっと絵を描き続けているから、本当にすごいよね。

岡崎 日記のようなものなので、止めてしまうとだめなんです。日にちをあけると書けなくなっちゃうので……。運動と一緒で、身体をなれさせると自然にいい筆の動きができたりするんです。これは、絵に限らず何にでも当てはまることのような気がします。

●問い合わせ先:
イルフェリーノ(ロンリー) tel:03-6447-0402
タニ ジャパン(ステラ マッカートニー ランジェリー) tel:03-6820-8240
ベースレンジ ジャパン(ベースレンジ) tel:03-3406-3993

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※この記事に記載している価格は、2019年9月時点の8%の消費税を含んだ価格です。

stylisme : TOMOKO KOJIMA, illustrations : MARY OKAZAKI

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