4大都市で探す注目ブランド 【ロンドン発】ストリートを背景に持つ若手メンズブランド。

Fashion 2019.11.26

ジェンダーレスやユニセックスという言葉も浸透し、いまや性別にとらわれない考え方、スタイルが当たり前の時代。ファッション界では、メンズ・ウィメンズを両方展開するブランドや、全アイテムをユニセックスサイズで展開するブランドなど、時代に寄り添う注目ブランドが次々に登場。

今回は、パリ、ロンドン、ニューヨーク、東京の4大都市別に、それぞれの若手注目ブランドをピックアップ。2回目は、ロンドン発の3ブランドを紹介。

ア コールド ウォール/ A-COLD-WALL

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デザイナー、ヴァージル・アブローのもとでアシスタントを数年間務めた経験を持つ、サミュエル・ロスが2015年にスタート。階級社会やカルチャーを着想源としている。

ブランド名に掲げた”冷たい壁(Cold Wall)”は、労働者階級の子どもにとってはコンクリートであり、資本家階級の子どもにとっては大理石。両者の感覚こそ似ていながらも、階級によって認識が異なることへの興味により「ア コールド ウォール」と名付けた。

ファインアートを学んだ父と、ステンドグラスの補修をする母のもと、グラフィックや彫刻、インテリアに興味を持ついっぽうで、スピード感や変化の多いファッションで、作り手の自由な表現に惹かれたサミュエル。ロンドンに埋もれた、あるいは情報社会で隠れてしまったサブカルチャーなどをフィーチャーした服づくりに注目が集まる。

191112-mens-500x500-18.jpg異素材を用いたり、複数のポケットをつけたりと複雑なデザインながらもタイトなシルエットで巧みにまとめる。ジャケット¥116,600/ア コールド ウォール(ヌビアン ウエノ)

191112-mens-500x500-19.jpgまるで定規をクローズアップしたかのようなデザイン。ブランドへの愛を謳う巨大なロゴ入りニット¥72,600/ア コールド ウォール(ヌビアン ウエノ)

191112-mens-500x500-35.jpgオーソドックスな型を斬新な色で。ブランドロゴを施したボディバッグ¥30,250/ア コールド ウォール(ヌビアン ウエノ)

●問い合わせ先:
ヌビアン ウエノ
tel:03-3834-0434

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ナパ バイ マーティンローズ / NAPA BY MARTINE ROSE

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デムナ・ヴァザリア率いるバレンシアガのメンズチームで活躍するマーティン・ローズが、イタリアのアウトドアブランド「ナパピリ(Napapijri)」とコラボレーションしたコレクション。2017年秋冬よりリミテッドラインとして発表され、90年代のストリートカルチャーにインスパイアされている。

2019年秋冬は、カルチャー誌「Marfa Jarnal」のメンバーがルックを撮り下ろすなど、ファッションシーンに限らずカルチャーに造詣が深いブランドだ。デビュー当時はメガサイズのジャケットやボア素材の花柄パーカなどが話題を呼び、ラッパーのエイサップ・ロッキーやケンドリック・ラマ―も愛用している。ナパピリの機能性を持ちながら、メゾン出身のデザイナーが手がける美しいシルエットと斬新なデザインが両立するブランドだ。

191112-mens-500x500-03.jpgワークテイストでありながらも、爽やかなスカイブルーと腕に掲げたブランドロゴでストリートな一面も覗かせる。ブルゾン¥118,800/ナパ バイ マーティンローズ(アディッション アデライデ)

191112-mens-500x500-02.jpgレオパード柄のデニムパンツ。ぼかし加工が施されヴィンテージとも相性のいい風合いある表情に。パンツ¥51,700/ナパ バイ マーティンローズ(ジャックポット)

191112-mens-500x500-01.jpgパイル地が気持ちいいストライプシャツは、肌寒い日のアウターとしても。シャツ¥53,900/ナパ バイ マーティンローズ(アディッション アデライデ)

●問い合わせ先:
アディッション アデライデ tel:03-5786-0157
ジャックポット tel:03-3352-6912

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アリーズ / ARIES

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2012年、デザイナーのソフィア・マリア・プランテラによってスタート。ソフィアはセントラル・セント・マーチンズ卒業後、90年代のスケートカルチャーを牽引したブランド「サイラス(Silas)」を創設した経歴を持つ。

アリーズは、大量消費を批判する若者たちのムーブメントや80年代のストリートに着想を得る。また、デザインプロセスの中でパターンに重きを置いており、シンプルでありながらも、型にはまらないオリジナルな服づくりが人気の理由。

さらに、エシカルな取り組みにも積極的な姿勢をみせ、生産はデザイナーのルーツであるイタリアとイギリスで行っている。ジェンダーレスな服づくりと環境への配慮で、まさにいまを生きるブランドのひとつである。

191112-mens-500x500-23.jpgロンドンを拠点に活躍するグラフィックアーティスト/イラストレーター、ウィル・スウィーニーのグラフィックが目を惹くプリントシャツ¥40,700/アリーズ(コンコード ショールーム)

191112-mens-500x500-24.jpg袖口や首元にブランド名を掲げたテープが入り、ストリート調に仕上がったメッシュトップ¥26,400/アリーズ(コンコード ショールーム)

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オーバーサイズのフーディはサイドにポケットが付き、機能性もうれしい。フーディ¥64,900/アリーズ(コンコード ショールーム)

●問い合わせ先:
コンコード ショールーム
tel:03-6434-7136

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※この記事に記載している価格は、標準税率10%の税込価格です。

photos : ASA SATO, stylisme : KODAI SUEHIRO

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