COSの新作、さっそくポチって!

Fashion 2020.02.18

ロンドン発のファッションブランド、COS(コス)が、日本公式オンラインストアをオープン! それを祝って、日本限定カプセルコレクション「CONSTRUCT by COS(コンストラクト バイ コス)」がローンチ。

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ウィメンズ、メンズ、キッズのワードローブの定番アイテムを昇華させたこのコレクションは、イノベーションをモットーに、高品質のサステナブル素材を用いているのも特徴。このカプセルコレクションやCOSのサステイナブルな取り組みについてなど、クリエイティブ・ディレクターのカリン・グスタフソンに独占インタビュー。

200214-1.jpg日本限定カプセルコレクション「CONSTRUCT by COS」のプリントドレス¥12,500(実店舗およびオンラインストアで展開)

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――さて、日本でもCOSがいよいよオンラインサイトで購入できるようになりますね。グスタフソンさんもオンラインショッピングはよく利用されますか?

カリン・グスタフソン 仕事と家族の時間のバランスを取りながら暮らしていると、ショッピングに行く時間を見つけるのが難しいこともあるので、オンラインでもよく買い物します。ポジティブなオンラインショッピング体験になるかどうかは、商品についての取扱い方法や、使用素材についての詳細説明などの情報量で決まります。私はデザイナーとして、普段からいつも良い生地をリサーチしているのですが、ネット上でファブリックそのものが良質かどうかを見極めるのはなかなか難しいですよね。なので、オンラインショッピングをする時は、商品にどのような生地が使われているかなども含めた明確な商品概要が詳細に記されているといいと思っています。

――オンラインサイトの開設にともない、COSの日本限定カプセルコレクションがローンチされますが、通常のラインとの大きな違い、特徴は何ですか。

「CONSTRUCT by COS」は、日本の伝統工芸からインスピレーションを得た特別なカプセルコレクション。今回、私たちにとっては初の試みとして、和紙の糸を使用しました。和紙の糸は、不思議なくらい軽量感を与えてくれるだけでなく、耐久性と持続性をも与えてくれる、とても革新的な素材です。また、今回のカプセルコレクションのために特別に新しいパターンも作成し、両面プリントをデザインの過程において初めて採用しました。

――今回の限定コレクションは、レイヤードを念頭にデザインされていて、組み合わせによって成り立つワードローブを意識したそうですが、あえてひとつだけお気に入りのコーディネートを選ぶとしたら、どのアイテムによるスタイリングですか?

商品の機能性はもとより、お客様のワードローブの一部にCOSの服がうまくなじめるような服作りを普段から心がけています。コーディネートの仕方は、お客様それぞれが自由に、いろいろなバリエーションを組んで楽しんでいただけたらと思っています。ジャケットはそれ単体としてもきれいに着られますが、たとえばその下に丈の長いシャツを合わせると、全体のシルエットが変わって、コーディネートの楽しみが増えます。また、通常のCOS商品にも共通することですが、今回のカプセルコレクション「CONSTRUCT by COS」も、ワンシーズンだけ着る前提で作られているのではなく、翌シーズン以降も継続して着られるようにデザインされています。カラーパレットのバリエーションも、他のアイテムと合わせやすい色調にまとめています。ちなみに、私が個人的に気に入っているアイテムは、オーガニックコットンのプリントドレス。機能的でありながら汎用性も高いので、どんなオケージョンへも対応できるから。

――「CONSTRUCT by COS」は、日本への旅からインスピレーションを得たそうですが、どのようなインスピレーションを得ましたか?  またそこから得たインスピレーションは、今回の日本限定コレクションにどのように反映されていますか?

折り紙をはじめ、日本の建築にいたるまで、以前より日本のあらゆるものからインスピレーションを受けてきました。いっぽうで、今回のカプセルコレクションには、高度な日本の伝統工芸や職人技術から着想を得て、そのインスピレーションをコレクションの各アイテムに落とし込んでいます。私たちのものづくりに対するアプローチは、伝統的、かつ革新的なソリューションに時間とリソースをたっぷり投資し、普遍的で最高品質の美を生み出すことなのです。

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――日本での旅で印象に残った都市や観光スポット、お気に入りの店などがあれば教えてください。

日本へ行ったのは、2017年のCOS銀座店オープンの際の一度きり。またいつか東京に行って、いろいろな場所を探索するのを楽しみにしています。前回、私が東京に行った時は、短い滞在でしたが、青山のISSEY MIYAKEや渋谷のTrunk Hotelなど、ステキな場所を訪れました。また、食文化もやはり素晴らしかったです。あとは、小物を扱っているブティックスタイルのギフトショップもお気に入りになったことを覚えています。

――グスタフソンさんは、ロンドンのロイヤルカレッジでウィメンズウエアデザインの修士号を取得後、COSに入社されています。動きの多いファッション業界の中で、役職は変わってはいますが、13年以上も同じ会社で働くデザイナーはそれほど多くないと思うのですが、職場としてのCOSの魅力は?

私がCOSに入社した2006年当時は、まだ社内にはブランドの概念的なものしかありませんでしたが、COSがどのようなものを作って提供していくかについての明確なビジョンは、その時から出来上がっていました。2011年からは、ウィメンズのヘッドデザイナー、そして現在はクリエイティブディレクターとして各部門と連携しながら、ブランド全体のビジョンをまとめています。 COSがブランドとして成長していくのを見るのはとても素晴らしいことで、このような刺激的な環境に身を置いて仕事ができるというのは、本当に幸運だと感じています。私たちの職場では、それぞれの個性を大切にして、各分野のエキスパートが自分たちの強みを発揮しながら、チームワークやコラボレーションに真剣に取り組んでいます。それも魅力のひとつと言えます。

――現在、ファッション業界内部においてもサステナビリティへの関心が高まっています。COSをディレクションするうえで、グスタフソンさんが心がけているサステナブルな取り組みについて教えてください。

ファッション会社としての私たちの主なフォーカスは、デザインやモノづくりにおいて、より良い、新しい方法を開発することです。これは、モノづくりの現場や店舗における環境だけでなく、アーティストと取り組むインスタレーションなどのイベントにまで及ぶこと。お客様のために生産するものは、すべて長持ちさせることを念頭に置いているため、各コレクション商品には持続可能性が考慮されています。今回のカプセルコレクション「CONSTRUCT by COS」においては、100%和紙の糸とリサイクルプラスチックと綿を使用しています。これらの革新的な新しいファブリックの使用は、サステナビリティの目標に向けた取り組みの一環でもあります。また、今年は環境にやさしい都市デザインを実践しているecoLogicStudioとのコラボレーションで、ミラノサローネに再び参加することになっています。自然のイノベーションを活用しながら、地球への影響を最小限に抑えた新しいライフスタイルのあるべき姿を私たちは求めています。

――慌ただしい毎日を過ごされていると思いますが、お気に入りの週末の過ごし方は?

週末は家族や友人と過ごします。一緒に料理をしたり、映画を観たりして、寛ぐんです。また、普段からアートシーンからのインスピレーションを大切にしている私は、週末も時間を見つけては、ロンドンの界隈にあるギャラリーを訪れて、美術展を鑑賞することも!

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200214-PORT.jpgphoto : Lars Brønseth
Karin Gustafsson(カリン・グスタフソン):スウェーデン・リンショーピン生まれ。母親の影響で、幼少より服作りを始める。ロイヤル・カレッジ・オブ・アートにてウィメンズウエアデザインの修士課程修了直後の2006年、COSのデザインチームに加わる。2007年、ウィメンズウェア クラシック セクションのデザイナーへ昇進し、2011年にはウィメンズウェアのヘッドデザイナーに着任。2016年より、COSのクリエイティブ・ディレクターに。

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200214-2.jpg「CONSTRUCT by COS」ベージュのシャツ¥10,501、同パンツ¥10,501(実店舗とオンラインストアで展開)

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200214-3.jpg「CONSTRUCT by COS」トレンチコート¥25,000、シャツ¥5,500、アイボリーのパンツ¥17,501(実店舗とオンラインストアで展開)

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200214-4.jpg「CONSTRUCT by COS」ネイビーのジャンプスーツ¥13,500(実店舗とオンラインストアで展開)

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200214-5.jpg「CONSTRUCT by COS」ブレスレット¥10,501、リング¥8,900(実店舗とオンラインストアで展開)

●問い合わせ先:
COS 公式オンラインストア
cosstores.com/jp

COS 銀座店
tel : 03-3538-3360

texte : NATSUKO KADOKURA

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