映画のヒロインみたいなナイトウエア モードを愛するレディの、心地いい部屋着。
Fashion 2020.07.01
登場人物のキャラクターを表現するうえで欠かせない、映画の中のファッション。今回、コラムニスト山崎まどかさん監修のもと、映画のヒロイン3タイプ別に、お勧めのナイトウエアをピックアップ。あなたはどのヒロインがお好み?
2回目は、エレガントなライフスタイルに寄り添う、シャツやシルクなどを用いた上質なウエアを好むふたりが登場。
1.『ティファニーで朝食を』のオードリー・ヘプバーン
オードリー・ヘプバーンが演じたホリー・ゴライトリーはニューヨークで生きるヒロイン。パーティガールゆえ夜通し遊んでからタクシーで家に帰り、前夜のドレスのままティファニーのウィンドウを眺めながらデニッシュとコーヒーで朝食を済ます。
©️Everett Collection/amanaimages
彼女が眠りにつくのはそれから。バスタブを半分に切って作ったソファがあるリビングと小さな寝室。ホリーのアパートメントの部屋には必要最小限のものしかないが、そこに住む人の個性が感じられるインテリアになっている。街でも楽しむけれど、部屋の中でも自分らしく心地よくという哲学を感じる。ホリーのように午前中に眠るには、明るい日差しを遮るために、金色の睫毛がついたアイマスクが欠かせない。
ベッドでナイトガウン代わりに着ているのは、男物のタキシードシャツ。眠る時も、自分らしいスタイルでいるのが彼女の流儀なのだろう。起こされないように電話はトランクにしまっておく。自由で気ままなホリーらしい。
▶︎▶︎Recommended Nightwear
品のいいブルーシャツのセットアップも、オーバーサイズでジェンダーレスな着こなしがホリー流。収納袋付きのパジャマセット¥172,700/ジル サンダー+ バイ ルーシー アンド ルーク・メイヤー(ジルサンダージャパン)
膝丈のホワイトシャツは、柔らかな着心地で安らかな眠りに誘う。ベージュのヘアバンドでヘアスタイルをキープして。ナイトシャツ¥13,200/ボダス(ランジェリー アンド ハー フィルム) ヘアバンド¥13,200/ラファエロ ベティーニ(H3O ファッションビュロー)
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2.『裏窓』のグレース・ケリー
ヒッチコックスリラーの代名詞『裏窓』の舞台はニューヨークのアパートメントで、ジェームズ・スチュワート演じる主人公は事故で足を骨折したフォトグラファー。
©️MPTV/amanaimages
車椅子生活を余儀なくされた彼が双眼鏡で近所の部屋を覗いていたら、事件の証拠らしいものを目撃して……というストーリー。グレース・ケリー演じるリザは主人公の恋人。ファッション雑誌でモデルとして活躍しているという設定で、いつもエレガントで隙のないスタイルで彼のもとを訪れる。
彼のアパートメントにひと晩泊まりに来る時に持ってくるマーク・クロス社の小さなトランクさえスタイリッシュだ。当然、そこに収められたネグリジェも、普段の彼女が着ているドレスやスーツに引けを取らないもの。オーガンジーのガウンの下に着た白いシルクのネグリジェは、そのままイヴニングドレスとしてパーティに着ていけそうな美しさ! どんな時もレディらしく、ファッショナブルであることを忘れない。
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繊細なレースが施されたガウンとショーツで、ほどよく素肌が覗くリザらしいエレガントなスタイル。ひと晩泊まりに出かけるための小さなトラベルケースを持って。キャミソール¥45,650/リリー(ル・シャルム・ドゥ・フィフィー・エ・ファーファー) ガウン¥18,590(予定価格)、ショートパンツ¥5,159/ともにインティミッシミ(H3O ファッションビュロー) トラベルケース¥187,000/グローブ・トロッター(グローブ・トロッター 銀座)
パールピンクが艶めくサテンドレスをナイトウエアにすれば、とびきりの夢心地。ウエストのコードはリボン結びにして、よりフェミニンな着こなしを。ドレス¥10,950/カーブーツ
H3O ファッションビュロー(インティミッシミ、ラファエロ ベティーニ) tel:03-6712-6180
カーブーツ tel:03-3464-6868
グローブ・トロッター 銀座(グローブ・トロッター) tel:03-6161-1897
ジルサンダージャパン(ジル サンダー+ バイ ルーシー アンド ルーク・メイヤー) 0120-919-256(フリーダイヤル)
ランジェリー アンド ハー フィルム(ボダス) www.thelingerieandherfilm.com
ル・シャルム・ドゥ・フィフィー・エ・ファーファー(リリー) tel:03-5774-0853
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※この記事に記載している価格は、標準税率10%の税込価格です。
photos : ASA SATO (OBJETS), stylisme : MICHIE SUZUKI, texte : MADOKA YAMASAKI