フィービー・ファイロ、待望のカムバック！

復帰のうわさは幾度となく流れたが、今回こそ朗報だ。フィービー・ファイロがLVMHと提携してブランドを立ち上げ、モードシーンに復帰すると発表した。

セリーヌのコレクションの最後にあいさつするフィービー・ファイロ。（パリ、2011年3月6日）photo : Getty Images

3年半。アーティスティック・ディレクターを10年務めたセリーヌを去った後、フィービー・ファイロがモードの世界にカムバックするまでにかかった時間だ。彼女の不在はとても長く感じられた。家庭の事情による彼女の離脱により、モード界は混乱し、彼女のセンスとその究極のデザイアブルウェアを惜しんだ。

そしていま、フィービー・ファイロが戻ってきた。うわさされていたように老舗ブランドの傘下に入ることはない。イギリスのデザイナーは、LVMHの一部支援を受け、ファッションとアクセサリーのブランドを立ち上げる。LVMHは少数株主にとどまるという。

48歳のフィービー・ファイロは、LVMHのベルナール・アルノー会長兼最高経営責任者がプレスリリースに記したように、「起業家としての冒険」に乗り出す。フィービーはある種のミニマリズムを持って、自身のプロジェクトについてこうコメントしている。「スタジオで再び創作活動をするのはエキサイティングであり、信じられないほど充実している」。さらに「顧客や世界中の人々と再会できることをとても楽しみにしている」と付け加える。

いまのところ、レーベルの名前、レディースだけを扱うのかどうか、デジタルの波を受け入れるのかどうか（彼女がこのテーマに興味がないことは知っているが）については明らかになっていない。フィービー・ファイロは、来年1月により多くのことを語ると約束している。