なぜ、ダイアナ妃のシャツはマストアイテムなのか。
Fashion 2021.09.20
プリントもしくは真っ白のシャツに、ストレートのスカートあるいはパンツと合わせて——。シャツはダイアナ妃のワードローブのマストアイテムの一つだった。彼女がシンプルでエレガントに着こなしたシャツはいまもモダンであり続ける。
リラックスでありながらシックなシャツコーデで息子ウィリアムと遊ぶダイアナ妃。(1986年7月18日、イギリス)
オーバーサイズ、リラックス、もしくは究極のエレガンス。シャツには全てのファッションニーズに応えてくれる懐の深さがある。ダイアナ妃はそれを理解していたのだ。秋の気配が漂い始め、ワードローブを一新したくなる季節が到来した。いつ見ても新鮮なダイアナ妃のスタイルはこの合間の季節に無限のインスピレーションを与えてくれる。
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タイムレスなアイテム
ファッションアイコンだったダイアナ妃のスタイルを、人々はいまでも参考にしている。エレガント、シック、そして簡素。彼女はこれらのバランスの取り方を熟知していた。シャツを必須アイテムとしながら。
90年代後半、シャツにハイウエストのデニムとモカシンを合わせたスタイルは海外へ行く時のユニフォームとなった。プリント柄と合わせるのも独自のルックだった。デニムであってもストライプであっても、シャツが彼女の装いを一段格上げたのは確かなことだ。時にはリラックスした雰囲気を、時には究極の洗練を演出しながら。
しかしダイアナ妃にとって欠かせないのは白いシャツだった。ベルト付きのパンツと合わせればそのシンプルさが輝き、ブレーザーやニットのジレと合わせれば完璧にエレガントな着こなしとなった。白いシャツはタイムレスなスタイルを映し出すアイテムだったのだ。
text:Blanche Marcel (madame.lefigaro.fr)