メゾンのブティックへようこそ! エルメスの自然と和が溶け込む、落ち着いた新空間へ。
Fashion 2021.11.14
オンラインショッピングではなく、店に訪れることで得られる喜びがある。店内のアートに触れたり、VIPルームで寛いだり、モノを買う以上の体験ができるブティックを紹介。
Hermès|Omotesando
エルメスはその土地にしっくりとなじむ店作りをする。表参道店は、元の重厚な石垣と竹林に見立てたという柵を調和させたファサードをはじめ、表参道という場所の解釈、そして日本文化が融合したつくりだ。日本庭園のような植栽や光があふれる店内は、通りのけやき並木の自然を思わせる。メゾンのクラフトマンシップはもちろん、日本の技術や素材も積極的に活用。多種多様なアートが展示され、サロンスペースも充実している。有機的な空間の中で、リラックスして、さて何を買おうかと存分に思い悩むことができる。
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1. Window Display
ここでしか見られないウィンドー
各店舗で独自のウィンドーディスプレイを展開。表参道店では今年の年間テーマ「エルメスのオデッセイ」をフランス人アーティスト、Victor Cord'Hommeが表現している。
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2. Salon
美しい植栽を楽しめるサロン
ゆったりと寛げる贅沢なスペースが多数設けられている。2階のサロンからは明治神宮に向いた樹齢80年の松や紅葉など、風情豊かな植栽と表参道の景観を眺められる。
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3. Craftsmanship
細部に宿るクラフトマンシップ
メゾンの卓越したクラフトマンシップも内装に反映されている。階段の手すりの革巻きは、エルメスの職人が手がけている。
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4. Art
パリのミュゼの収蔵作品
パリのフォーブル・サントノーレ店の階上にあるミュゼ収蔵のエミール・エルメス コレクションからさまざまなアートがセレクトされている。店内の随所にアート作品が置かれているので、ミュージアム気分で楽しむことが可能だ。2014年に伊勢丹新宿店のリニューアル時にウィンドーなどを手がけたアーティスト、横山裕一の作品も飾られている。
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5. Japanese Culture
和を感じる内装
内装には日本の素材や技術を生かしている。京都で作られたというラグは、森の苔がインスピレーション源。2種類のグリーンの石を用いた床は畳をイメージ。エントランスにはメゾンの象徴であるエクスリブリス(蔵書印)が添えられている。木の羽目板や竹の寄木細工で覆った壁や、西陣織を使った壁面なども。
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エルメス表参道店
東京都渋谷区神宮前5-7-20
tel:03-6712-6612
営)11時~19時
休)水
*「フィガロジャポン」2021年10月号より抜粋
photography: Yuto Kudo text: Itoi Kuriyama