3人のスタイリストたち、私のおしゃれのルール。 スタイリスト小嶋智子のおしゃれルール。
Fashion 2021.12.31
日々、たくさんの服に触れているスタイリストたち。彼女たちが自分で装う時に工夫していることや、服選びのルールについて、話を聞きました。
ホワイトの繊細な重なりを楽しむ。
異なる質感のものを重ねて、白という静寂の中に、奥行きや強さを出すのが好きです。ヴィンテージのレースのパンツに、ヴィンテージのドレス、アシメトリーな形のニットポンチョをレイヤード。フェミニンな服が好きなので、スニーカーか突っかけタイプの靴で抜け感を出すことを意識しています。
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丈の長い服をなびかせて。
なびいた余韻に少し色気を感じるような、丈の長い服が好きです。丈の長い服を着る時は、重たくならないように、どこか一部、素肌を見せることを意識します。中に着たニットキャミソールは、シンプルなのにエッジが効いていて好き。気に入って、実際に私もオーダーしました。
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ドレスを日常に。
ドレッシーな服が好きで、パーティに着て行けるような服を、日常的に着て楽しんでいます。ウェディングに着てもよさそうなヴィンテージのスパンコールとレースのジャンプスーツに、シンプルなチュニックをレイヤードすることで、日常に引き寄せました。ニットを重ねて陰影を作ることで、華やかなアイテムを気負わずに着ることができます。
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イヤカフでひとひらの光を。
服の繊細な素材やディテールをピュアに際立たせたいので、基本的にジュエリーはそんなに必要ないと思っています。ネックレスも指輪もブレスレットも着けないのですが、唯一身に着けるジュエリーがイヤカフ。アレルギーがあってピアスはできないので、イヤカフを愛用しています。さりげなく艶を足したいので、必ずイヤカフをひとつだけ着けます。
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シルクを纏う。
素材の中でシルクがいちばん好きで、日常的に纏っています。このVネックのシルクのワンピースは私も持っているのですが、今回は、中にシャツを重ねてみました。しなやかな素材なので、重ね着をしても重くならず、シックな雰囲気を出せるところも惹かれる理由です。
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大人が着てこその赤。
いままでは赤を着なかったし、選ばなかったけれど、最近は赤い色を着たい気分です。大人になってワードローブがベーシックカラーだけでまとまってしまうと、ちょっとつまらないと感じます。いままではリップで色を足していたのですが、マスク生活でメイクで色を取り入れられなくなったので、物足りなく感じるように。スリップドレスも黒かペールトーンしか選ばなかったのですが、ようやく赤を手に取りました。黒も10代の時は好きで着ていたのですが、20代になったら急に似合わなくなり、しばらく着ていなかったけれど、30代になってまた似合うように。赤はいつになったら似合うんだろうと楽しみにしていたのですが、ようやくその年齢になったようです。
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Tomoko Kojima
2011年より青木千加子に師事し、15年に独立。ヴィンテージをミックスした自身のスタイリングや、ロマンティックな世界観にファンが多い。
ジルサンダージャパン(ジル サンダー バイ ルーシー アンド ルーク・メイヤー)
0120-919-256(フリーダイヤル)
ジャンティーク
tel:03-5704-8188
伊勢丹新宿店 4 階=ジュエリー(レポシ)
tel:03-3352-1111
フィルグ ショールームフィルグ ショールーム(エ ローエ ホーベ、シモーネ ワイルド)
tel:03-5357-8771
イウエン マトフ 横浜店(ドロゲリア クリベリーニ)
tel:045-412-0520
ザ・ロウ・ジャパン(ザ・ロウ)
tel:03-4400-2656
ぽこ・あ・ぽこ(ミュージックレッグス)
tel:03-3477-5006
ライラトウキョウ(ヘルナン ヘルデス)
tel:03-6427-6325
コロネット(フォルテ フォルテ)
tel:03-5216-6518
マルジェラジャパンクライアントサービス(メゾンマルジェラ)
tel:0800-000-0261
ガリャルダガランテ 表参道店(ガブリエラ コール ガーメンツ)
tel:03-5766-1855
アクネ ストゥディオズ アオヤマ(アクネ ストゥディオズ)
tel:03-3239-0341
ドーバー ストリート マーケット ギンザ(モリー ゴダード)
tel:03-6228-5080
*「フィガロジャポン」2021年12月号より抜粋
photography: Yuki Kumagai styling: Tomoko Kojima hair & makeup: Hiroko Ishikawa (Eek)