髙島屋クリエイティブディレクター長尾悦美のスタイルヒストリー。
Fashion 2022.01.04
素敵に見える人たちは、どんなふうに自分のワードローブを作り上げてきたのか? 物選びのプロである女性たちに取捨選択してきたアイテムやマイルールについて聞いてみた。
素材の良さを手がかりに、スタンダードを極める。
長尾悦美
髙島屋 STYLE&EDIT クリエイティブディレクター/CITYSHOP コンセプター
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自分のワードローブには、シャツやジャケットが多いという長尾悦美。
「服を買う時に最も重視しているのはファブリック。素材に魅力のあるものを手に取るのが最初です。その次にデザインがあり、自分のワードローブやスタイルに合うかという判断をします。これまでテキスタイルにこだわっているブランドで働くことが多かったことや、両親も服好きだったので、幼い頃から自然と身についた感覚かもしれません。特にシャツはすごく好き。 いろいろな素材がありますし、ヴィンテージであれば物語を持っているところに惹かれます」
コンバインショップで経験を積むうちにおのずと紳士服の知識も得た。ルーツのあるメンズ服を女性らしく昇華させて着ることもアイデンティティのひとつになっていったという。
「メンズのフィールドでは歴史やディテールの話をすることが多いんです。品のあるスタンダードという軸を意識するようになりました。逆にすごくモードなものには手を出してきていません。いまはミックスアイテムくらいが自分のスタイルにフィットします。歳を重ねるうちに、自分のことを理解していくことって、スタイルを作るのに重要なことかもしれません」
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YOSHIMI NAGAO
2012年より、髙島屋スタイル&エディットのバイヤーを経て、20年春に髙島屋ウィメンズファッション部門のクリエイティブディレクターに就任。シティショップのコンセプターも兼任。
シティショップ(シティショップ、ニードルズ)
03-6696-2332
*「フィガロジャポン」2021年12月号より抜粋
photography: Masaki Miyashita editing: Michino Ogura