セクシーさと多様性で席巻! リアーナの下着ブランドが快進撃。
Fashion 2022.01.26
リアーナのアパレル・ブランド「サヴェージXフェンティ」は、実店舗オープンを発表し話題になっている。
リアーナは世界でもっともリッチな女性ミュージシャンに......。 photo: REUTERS/Lisi Niesner
1月&2月で一気に5店舗。
歌手のリアーナは、自身のアパレル・ブランド「サヴェージXフェンティ」の実店舗をオープンさせることを明らかにした。これまではオンライン店舗のみだったが、実店舗第1号となるラスベガス店を1月22日に開店。その後、ロサンゼルス店を同じく1月中にオープンさせた後、2月にヒューストン、フィラデルフィア、ワシントンDCと続く予定だ。
リアーナは、ツイッターやインスタグラムなどで、「まったく新しい体験をお届けするよ!」とサヴェージXフェンティの実店舗オープンを発表した。投稿には、店舗と思われる写真が添付されている。
2022, we coming in HOT! we bout to bring you a whole new #SavageXFenty experience with the launch of our brick-and-mortar retail stores! pic.twitter.com/KbAI937ZBx
— Rihanna (@rihanna) January 7, 2022
インスタグラムのコメント欄には、シカゴやニューヨークが入っていなかったことを悲しむ声が見られたが、「シカゴが無視され続けてる」というコメントの返事としてリアーナは、「待っててくれれば、あなたの都市についての予定はそのうち分かるよ」と返信しており、今後も店舗を増やす予定であることや、その中にシカゴが含まれる可能性がうかがえる。
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近年はEコマースが主流になっているうえ、新型コロナウイルスのオミクロン株が猛威を奮っているため、このタイミングでの実店舗オープンは難しいと考えるのが普通だ。しかしサヴェージXフェンティの実店舗オープンを報じた小売専門メディアのリテールダイブは一般論として、商品が配送されてから到着するまで待ちきれない顧客などから実店舗の人気は高く、マーケティングの重要なツールだと指摘している。
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ビクトリアズ・シークレットを抑えてランジェリー市場トップへ?
サベージXフェンティは、リアーナが2017年に立ち上げたコスメブランド、フェンティ・ビューティーに続き、翌18年に始めたランジェリー・ブランドだ。「インクルーシブ」と「ダイバーシティ」をうたっており、あらゆる体型、肌の色、ジェンダー、バックグラウンドの人向けのランジェリーを展開している。
それまで欧米のランジェリーブランドといえば、ヴィクトリアズ・シークレットがひとり勝ち状態だった。細身で背が高く手足の長い、主に白人の「エンジェル」と呼ばれるモデルが看板となり人気を誇った。
ところが、ソーシャルメディアの登場とともに加速した「ボディ・ポジティブ」(社会的に定義された美が何であれ、どんな体型でも自分の体をポジティブに受け入れる)のムーブメントに乗って、リアーナのサヴェージXフェンティが登場する。ヴィクトリアズ・シークレットとは真逆の方針を打ち出したブランドだ(なお、この流れを受けてヴィクトリアズ・シークレットも2021年、ブランドイメージを刷新してエンジェルを廃止している)。
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世界でもっともリッチな女性ミュージシャンに。
サヴェージXフェンティは、さまざまな体型や肌の色の「リアルな私たち」をイメージしたモデルを採用している効果もあり、消費者からの支持は熱い。米フォーブス誌によると、サヴェージXフェンティは昨年、売上高200%増となっており、世界のランジェリー市場で近いうち首位に立つと予測されているという。同誌によると、ヴィクトリアズ・シークレットの市場シェアは、2016年の80%から19年には65%に激減。サベージXフェンティが追い抜く可能性が十分あるとしている。
なお、フォーブス誌は昨年8月、リアーナが世界でもっともリッチな女性ミュージシャンになったと報じたが、これは主に音楽活動ではなくフェンティ・ビューティーとサヴェージXフェンティのおかげだという。
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text: Satomi Matsumaru