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ライター栗山愛以によるパリコレ日記第2弾！ 2022/23年AWシーズンも、引き続き東京から遠隔でコレクション取材を続ける栗山が、マニアックな視点で気になる最新トレンドを綴る。
フィガロジャポンのInstagramでは、ストーリーズで速報もお届け。
2022/23 AW PARIS COLLECTION
DAY 4
Louis Vuitton
#1
#35
#44
ファッションショーで使用されるのは初、というパリのオルセー美術館が会場。メゾンのアンバサダーを務めるチョン・ホヨンがトップを飾った。Netflix好きなのになぜか「イカゲーム」を観そびれてしまっているのだが……さすが元トップモデルだけあってマスキュリンなルックを堂々着こなしている。
「若さに捧げた」というコレクションはネクタイやワイドパンツ、スニーカー、ラガーシャツ、セーターの腰巻きなどにどこか懐かしさを感じ、学生のようにも見えてくる。後半のルックに用いられていたヴィジュアルは1990年代のデヴィッド・シムズの作品だそうで、当時のムードも取り入れているのかもしれないが、決してそのままの表現にならないのがニコラ・ジェスキエールのすごいところ。過去のスタイルを参照しつつも、異なる要素と大胆に融合させて新しい見え方になっている。まったく未知のものではないのに容易にカテゴライズできない表現こそが私たちをいちばん揺り動かすような気がする。
>>ルイ・ヴィトンの全ルックはこちら
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Chanel
#1
#4
#37
シャネルはアイコニックなツイードにフォーカスした。
ガブリエル・シャネルは交際していたウェストミンスター公爵と頻繁に訪れていたスコットランドでツイードに出合い、24年女性用のスーツに取り入れた。いまではエレガンスの象徴のような存在となっているが、もともとは男性が狩猟をする時に身に着けていた生地。そうしたアウトドア起源の表現ということなのか、ラバーブーツを合わせたルックもあった。なんだかツイードのスーツが身近に思えてくるスタイリング。そしてブーツにロングソックスを覗かせるのは今季トレンドであるような。私はカーキのサイハイが欲しいです！
>>シャネルの全ルックはこちら
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Miu Miu
#3
#9
#38
前シーズンが出発点になったのだという。あの衝撃のコレクションが1シーズンで終わってしまうのはもったいない！ その進化バージョンの発表にファンは皆大喜びだろう。
話題をさらったクロップド丈は引き続き採用され、新たにテニスウエアの要素が加わった。ウエストから覗かせるショーツはサテンに、足元はルーズソックス＋バレエシューズになっている。メンズのモデルの登場に最初は目を見張ったが、だんだん似合っていれば誰が着てもいいんじゃないかな、という気になった。
そして、今季のポイントは、スウェーデン人のアーティストデュオ、ナタリー・ユールベリ＆ハンス・ベリの起用にもあると思う。突如クレイアニメーションが差し込まれるランウェイのムービーや、彼らがデザインしたという少女が好きなものを繋ぎ合わせたかのような、手作り感のあるジュエリーはガーリーな世界にぴりっとスパイスを効かせている。
性別や体型は問わないが、いちばん似合うのはやっぱり若者だと思う。でも、今季も私を含めた大人たちが、何とかして着たいといろいろ画策するんだろうなあ……。
>>ミュウミュウの全ルックはこちら
text: Itoi Kuriyama photos：imaxtree
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