キャサリン妃が愛用するバッグ「ポレーヌ」とは?
Fashion 2022.05.12
パリ生まれのレザーブランド「ポレーヌ」は、誕生してからわずか数年で人気ブランドの仲間入りを果たした。ドラマ『エミリー、パリへ行く』のエミリーからキャサリン妃にいたるまで、ビッグネームたちがこぞって愛用している。
キャサリン妃は「ポレーヌ」のバッグを身につけ、追悼記念碑「グレード・オブ・ライト」のオープニングに登場した。(マンチェスター、2022年5月10日) photography: Abaca
5月10日、キャサリン妃とウィリアム王子は、2017年5月に起きたテロ事件の犠牲者に敬意を表して行われた追悼記念碑「グレード・オブ・ライト」の落成式に列席するため、マンチェスターに滞在。キャサリン妃はTPOに合わせた落ち着いた装いで臨んだが、彼女のハンドバッグが目を引いた。フラットで流線型のスクエアなルエット、深いブルーとゴールドのディテール。フランスの人気レザーブランド「ポレーヌ」のモデル「ニュメロ・セット(No.7)」だ。
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「ポレーヌ」家族の歴史
「ポレーヌ」は、職人気質の3兄妹によって立ち上げられたレザーグッズブランドだ。
Eコマース担当のアントワーヌとPR担当のマシュー、そしてウェブ担当のエルザ。3兄妹の曽祖父は、マリンスタイルブランド「セントジェームス」の創業者だ。
2015年、彼らはエルメスの工房のオープンハウスで、職人の所作に惚れ込んだ。30代の3人は、優れた職人技を持つバッグのブランドを手頃な値段で作りたいという夢を抱き始める。彼らの美しいものへの愛情は、曾祖父から確かに受け継がれたものだ。しかし、彼らはレザー製品に関してはまったくの初心者だった。
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追悼記念碑の落成式でポレーヌのニュメロ・セットのバッグを腕にした全身ネイビーブルーのキャサリン妃。(マンチェスター、2022年5月10日) photography: Getty
そこで彼らはスタイリストの手を借りず、自分たちで描いた最初のスケッチを持って、ヨーロッパの革製品の一大中心地であるアンダルシア州ウブリケへ向かった。そこはロエベ、クロエ、ジャクムスのクリエーションが生まれた地だ。
当初、工房の扉は閉ざされていたが、辛抱強く通い続けた。ようやく足を踏み入れた彼らは、2016年10月に最初のバッグ:ニュメロ・アン(No.1)を作った。ニュメロ・アンは、フルグレイン・カーフレザーを使用したハンドメイドのラウンドモデルだ。これが「ポレーヌ」最初のアイテムとなった。
text: Mitia Bernetel (madame.lefigaro.fr), translation: Hanae Yamaguchi