もっと知りたい! ハートのクラフトマンシップ。

Fashion 2022.05.20

イッセイ ミヤケでは、職人技を大切にする洋服が生まれている。なかでもハートは、“テキスタイルから発想するブランド”として、国境を越えてさまざまなクラフトマンシップが集まってくる。そんななか、ハートが協働するインドの手仕事に私は惹かれる。今回、インドのクラフトマンシップを紹介する展示がISSEY MIYAKE KYOTO | KURA、HaaT/AOYAMAで開催中。あらためてその魅力を紐解いてみたい。

HaaT-01-220519.jpgカングリの綿素材シリーズ。ガウン各¥88,000、トップ(ショート)¥40,700、トップ(ロング)¥47,300、バッグ各¥38,500/以上ハート(イッセイ ミヤケ)

HaaT-02-220519.jpgハンドステッチを1㎝間隔で丁寧に施したカビラ技法のコットンシャツシリーズ。空気をはらんだようなふっくらとした素材感が魅力。トップ¥99,000/ハート(イッセイ ミヤケ)

今回の展示では、「カビラ」「カングリ」というインドの手仕事の原点である技法をフィーチャー。インドの宮廷衣服のために使用されていた部分技法カングリは、2枚の布地をはぎ合わせる時、縫い代を三角形に手縫いする。生地の重なりにより美しい陰影が生まれ、インドの気候にも快適で、かのマハラジャも好んでいたという。一方カビラは、ひと針ひと針糸を刺し、薄い生地に厚みと温もりを与えて丈夫にする刺し子技法。使い古したサリーをたくさん重ね、嫁入りのためのブランケットを作る際にも用いてきたという。領主から市民までを魅了してきた伝統に触れられるこの機会。さあ、初夏の清々しい京都、そして青山へ。(編集MI)

KURA展『KABIRAとKANGRI』
会期:開催中~6/26
会場:ISSEY MIYAKE KYOTO|KURA
京都府京都市中京区柳馬場通三条下ル槌屋町89
tel: 075-254-7540

会期:開催中~5/31
会場:HaaT / AOYAMA
東京都港区南青山4-21-29
tel: 03-5785-0400
●問い合わせ先:
tel: 03-5454-1705
www.isseymiyake.com

*「フィガロジャポン」2022年7月号より抜粋

photography: Yuriko Takagi

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