オルセー美術館の名作に囲まれたルイ・ヴィトンのショー。

Fashion 2022.05.24

春夏シーンズも落ち着きを見せたこの頃。次のシーズンに向けて、最新コレクションを振り返ろう。


3月7日にニコラ・ジェスキエールによるルイ・ヴィトン2022ー2023年秋冬コレクションがパリで発表された。メゾンがショー会場に選んだのは印象派の殿堂だ。

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Le défilé Louis Vuitton automne-hiver 2022-2023 au rez-de-chaussée du Musée d'Orsay. (Paris, le 7 mars 2022.) Getty Images

Le décor. (舞台装置)今シーズン、ルイヴィトン2022ー2023年秋冬コレクションのランウェイショーはオルセー美術館の地上階で行われた。セーヌ河岸に建つ駅舎が美術館となってオープンしたのは1986年のこと。中央の大ホールには19世紀を代表する彫刻作品が立ち並び、ガラスの天窓から燦々と自然光が降り注ぐ。壮麗なこの空間でファッションショーが行われるのはこれが初めて。メゾンと美術館の将来のパートナーシップに向けて一歩を記すイベントだ。オルセー美術館にはヴィンセント・ヴァン・ゴッホ、エドゥアール・マネ、クロード・モネ、ギュスタヴ・クールベなど、世界の印象派および後期印象派の名画が収蔵されている。

L'allure. (ルック)ルーズなワイドパンツとレザーのフライトジャケットにプリントのネクタイ。女性飛行士アメリア・イアハートのスタイルを彷彿させるファーストルックから、独立心と冒険の香りが漂う。またしてもマスキュリンとフェミニンが同居する完璧なワードローブが披露された。今回のコレクションのポイントは素材とジャンルのミックス。金糸の入ったツイードのドレスにスニーカー、白ボタン付きレザーのピージャケット、赤いウールのジャストサイズのチロリアンジャケット、フリル付きロングドレスにボーダーのポロドレスを重ね着……。夜はディナーやダンスパーティーに出かけ、昼間はオフィスに駆け込み、週末は旅に出る。バッグを抱えていつでも出発の準備は万端。そんな活動的な女性たちのための装いだ。ネックレス、彫刻的なブレスレット、指先が覗くオープントゥのローファー、半月型ショルダーバッグ、2通りの使い方ができるミニトランク、フラワープリントやチンツ柄のウィークエンドバッグなど、アクセサリーが華を添える。

Le front row. (フロントロウ)カトリーヌ・ドヌーヴ、エマ・ストーン、ジュリアン・ムーア、ジェニファー・コネリー、キアラ・マストロヤンニ、アリシア・ヴィキャンデルら、セレブが一堂に会した。

 

ルイ・ヴィトン 全ルックへ

text: Ségolène Wacrenier (madame.lefigaro.fr)

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