2022年 第75回カンヌ国際映画祭 カンヌで「アンラッキーカラー」のドレスを纏ったスターたちとは?

Fashion 2022.06.05

見慣れないきらめき。カンヌ映画祭の開会式以来、舞台俳優の間で縁起の悪い色とされているグリーンへの注目度が徐々に高まっている。

関連写真:グリーンのルックがカンヌを席巻!

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「Crimes of the future」のプレミアにエメラルドグリーンのドレスで登場したシャロン・ストーン。(カンヌ、5月23日)photography: Getty

グリーンがカンヌを騒がせている。芝、りんご、玉虫、蛍光......。レッドカーペットやクロワゼット通りのイベントで、さまざまなグリーンのバリエーションが、かつてない注目を浴びている。舞台では不吉とされるこの色を普段セレモニーで見かけることは滅多にないが、鮮やかなグリーンを取り入れた装いは、登場するたびに瞬時に強烈なインパクトを与える。

最初にタブーを打ち破ったのはベレニス・ベジョ。ミシェル・アザナヴィシウス監督作『Coupez!』のフォトコールに、彼女は、フリルの胸飾りがアクセントになったスパンコール刺繍のレースのロングドレスにショートパンツを合わせたヴァレンティノのルックで登場した。以来、エヴァ・ロンゴリアティナ・クナキー、ヴィオラ・デイヴィス、モデルのアレッサンドラ・アンブロジオも、映画『アーティスト』や『OSS 117』でジャン・デュジャルダンと共演したベレニスに倣って、グリーンの装いに挑戦した。

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トレーンを引いて

鮮やかなグリーンの装いでひときわ目を引いたのは、シャロン・ストーンイザベル・ユペール、ティナ・クナキー。それぞれディテールにも注目が集まった。『氷の微笑』の永遠のスター、シャロン・ストーンが着たのは、ドルチェ&ガッバーナの大きくスリットが開いたエメラルドグリーンのビスチェドレス。鮮烈なグリーンの長いトレーンがセレモニー会場を彩るカーペットの赤に映えてひときわ鮮やかだった。同じファッション・テクニックを採用して大階段を上ったのは、燃えるようなヘアのバレンシアガのミューズ、イザベル・ユペール。映画『約束』の主演を務めた彼女は、ドレープが美しい芝色のライクラのドレスを纏って登場。トレーンは控えめながら威力は十分。レッドカーペットで異彩を放った。ティナ・クナキーは背中が大きく開いたドレスのバックからトレーンをひく、青リンゴ色のプラダのドレスをチョイスした。

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グリーン効果

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レッドカーペットでポーズをとるティナ・クナキーと夫のヴァンサン・カッセル。(カンヌ、5月23日)photography: Getty

他にもカンヌを訪れた多くのセレブがこの「グリーン効果」を取り入れていた。あるときはヴィクトリア・べッカムのアシンメトリーなドレスを纏ったエヴァ・ロンゴリアのように、日焼けした肌を引き立てるために。あるいは身体の一部に注意を引くために。イベント「Chopard Loves Cinema」に出席したアドリアナ・リマも、膨らんだお腹に荘厳な重みを与えるゼブラ柄の緑のドレスをチョイスした。スターたちはそれぞれにカンヌ映画祭にふさわしいグリーンの装いを見せてくれた。その筆頭はヴィオラ・デイヴィス。公式コンペティション審査員団が顔を揃えたケリング主催による「ウーマン・イン・モーション」では、アレキサンダー・マックイーンのグリーンのスーツに身を包んで賞を授与された。

text: Alexander Peters (madame.lefigaro.fr)

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