一生大事にしたい、魅惑の新作ウォッチ。
Fashion 2022.06.28
今年も新作ウォッチが続々と登場。ハイブランドの新作の中でも特に気になるものをピックアップしてご紹介。
Chanel
アイコンの歴史に、新たな足跡を刻む。
J12 キャリバー 12.2
新たな独自のオートマティックムーブメントを搭載したJ12の33mmモデル「J12 キャリバー 12.2」を発表。
ウォッチ「J12 キャリバー 12.2」(ケースφ33mm、ケース・ブレスレット:高耐性セラミック&SS)¥863,500/シャネル
メゾンのウォッチメイキングが誇る最高峰の技術力を詰め込んだ本モデルのデザインは、パリのシャネル ウォッチメイキング クリエイション スタジオ ディレクターを務めるアルノー・シャスタンが担当。開発と組み立てはスイスのラ・ショー・ド・フォンのシャネル自社工房にて行われ、33mmモデル専用のキャリバー 12.2を搭載している。スイスのムーブメント製造会社KENISSIがシャネルのために製造したこのキャリバー 12.2は、既存のキャリバー 12.1を単に縮小化するのではなく、全174個のパーツひとつひとつの大きさや形、配置の変更などを考慮し、本キャリバーならではの性能を発揮できるように設計。シースルーのケースバックからのぞくローターは、シャネル クリエイション スタジオが「完全な円」を追求したユニークなデザインであり、シャネルのオート オルロジュリーにおけるシグネチャーのひとつ。キャリバー 12.2は、COSC(スイス公認クロノメーター検査協会)の認定を受け、小型ムーブメントでありながら約50時間のパワーリザーブを誇り、美しさだけでなく、さらにワンランク上の性能を誇る。
ウォッチ「J12 キャリバー 12.2」(ケースφ33mm、ケース・ブレスレット:高耐性セラミック&SS)¥863,500/シャネル
グラフィカルに遊んだカプセルコレクション。
ボーイフレンド ウォンテッド ドゥ シャネル
「J12」「プルミエール」「コード ココ」「ボーイフレンド」といったシャネルの人気ウォッチが集結し、装い新たに「シャネル ウォンテッド カプセル コレクション」として発売。とくにおすすめしたいのは、マスキュリンとフェミニンが融合しつつ、端正でミニマルな「ボーイフレド」に、サテン調レザーストラップに“CHANEL”のスティール製の文字を留め、ダイヤルには90年代のスピリットを表現したピクセル模様をあしらって表情を一新した「ボーイフレンド ウォンテッド ドゥ シャネル」。
ウォッチ「ボーイフレンド ウォンテッド ドゥ シャネル」(ケース:H34.6×W26.7mm)¥698,500(数量限定)/シャネル
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Cartier
デザインコードを色で強調。
タンク ルイ カルティエ
正統性を失うことなく、時代を超えて進化し、その真価が認められてきたカルティエ ウォッチ。その技量はアイコニックなデザインの最新の表現方法に現れている。
ウォッチ「タンク ルイ カルティエ」(サイズ:H33.7×W25.5mm、ケース:YG リューズ:サファイアカボション ストラップ:レッドアリゲーター)¥1,636,800(予定価格)/カルティエ(カルティエ カスタマー サービスセンター) ©︎ Cartier
今年の「タンク ルイ カルティエ」の新作は、鮮烈なモノクロームのダイアルで大胆なエレガンスを披露。カラーは、カルティエを代表するレッドとカルティエ ウォッチに使われているチャコールグレーで展開。一方でシンプルさも追求し、通常は12個ある数字インデックスを4個に絞り、レイルウェイ ミニッツトラックも省略した。そして、深黒のダイアルを備えるラディカルで鮮烈な第3のモデルも登場。ラッカー素材が放つ光沢は、ゴールドのケースが持つ輝きと美しいコントラストを描く。
ウォッチ「タンク ルイ カルティエ」(サイズ:H33.7×W25.5mm、ケース:YG リューズ:サファイアカボション ストラップ:ブラックアリゲーター)¥1,597,200(予定価格)/カルティエ(カルティエ カスタマー サービスセンター)©︎ Cartier
新たなエレガンスを宿して。
パシャ ドゥ カルティエ
1985年に誕生した「パシャ ドゥ カルティエ」は、1920〜50年にかけてメゾンの顧客であり時計蒐集家でもあったマラケシュ太守(パシャ)のエル・ジャヴィ公がオーダーした防水ウォッチにちなんで名付けられた。今年はこの人気コレクションに、チャコールグレーが加わった。硬質な色合いが、ウォッチの力強さを強調し、クールな印象を際立たせる。
ウォッチ「パシャ ドゥ カルティエ」(ケースφ41mm・厚さ9.55mm ケース:SS リューズ:ブルー シンセティックスピネル カボション ストラップ:ダークグレー アリゲーター)¥880,000/カルティエ(カルティエ カスタマー サービスセンター)©︎ Cartier
サテン仕上げのダイアルがシック。
パンテール ドゥ カルティエ
「パンテール ドゥ カルティエ」からは、サテン仕上げを施した4色のダイアルが登場。金褐色を帯びたプラムカラー、ゴールドカラー、ナイトブルー、ブラックの4つのカラーバリエーションは、それぞれのダイアルが対角線で交差し、光の流れを反転させ、虹色に輝くグラデーションを反射させる。パンテールの魅力を湛えるこのウォッチの、ジュエリーらしい部分にさらに輝きが加わった。
ウォッチ「パンテール ドゥ カルティエ」(ケース:H30×W22mm ケース・ストラップ:SS リューズ:ブルー シンセティックスピネルカボション)¥522,500(予定価格)/カルティエ(カルティエ カスタマー サービスセンター)©︎ Cartier
カルティエ カスタマー サービスセンター
0120-301-757(フリーダイヤル)
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Hermès
文字盤に至高の職人技を注ぎ込んで。
ケープコッド クレプスキュール
エルメスのサヴォワールフェールの真髄は、ウォッチにも宿る。2018年、メゾンはクリエーションに特化した技術的革新を探求する取り組みの一環として、ヌーシャテルに本拠を置くスイス電子工学・マイクロ技術研究センター(CSEM)と初めてミーティングの場を設け、これがきっかけとなりシリコンウエハー製の文字盤を製造するプロジェクトがスタートした。1991年にアンリ・ドリニーが描いた線から誕生した「ケープコッド」は、今年、この文字盤を用いて、デザイナー兼グラフィックアーティストのタン=フォンガ・リによる、緻密で洗練された「クレプスキュール(夕暮れ)」のモチーフを採用。ほかに類を見ない職人技を駆使した文字盤に独自の美学が注ぎ込まれた逸品。
ウォッチ「ケープコッド クレプスキュール」(ケース:H29×W29mm、ケース:SS ストラップ:レザー)¥598,400/エルメス(エルメスジャポン)©️Joël Von Allmen
新しくなって、遊び心をさらに発揮。
ケリー
1975年に誕生した「ケリー」ウォッチが、今年はその自由気ままな雰囲気とともに新たな表情をのぞかせる。
ウォッチ「ケリー」(ケース:SS×ダイヤモンド、ブレスレット:SS×ダイヤモンド、黒のボックスカーフのレザー製クロシェット、レザーコードストラップ付き)¥1,870,000(予定価格、2023年4月以降発売予定)/エルメス(エルメスジャポン)
シンプルなメタルのみ、またはダイヤモンド付きのブレスレットウォッチとして使えるだけでなく、クロシェットにカデナを差し入れると、ネックレスとして首もとに華やぎも添えられるのがポイント。その自由なスタイルと着け心地の良さを改めて実感してみて。
ウォッチ「ケリー」(ケース・ブレスレット:SS、黒のボックスカーフのレザー製クロシェット、レザーコードストラップ付き)¥523,600(予定価格、2023年4月以降発売予定)/エルメス(エルメスジャポン) ©️Joël Von Allmen
エルメスジャポン(エルメス)
tel : 03-3569-3300
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Longines
アイコンに、色鮮やかなモノクロームが登場。
ラ グラン クラシック ドゥ ロンジン
ロンジン ドルチェヴィータ
発売以来不動の人気を誇るアイコンウォッチ「ラ グラン クラシック ドゥ ロンジン」と「ロンジン ドルチェヴィータ」に、色鮮やかなモノクロームのデザインが登場。
ウォッチ「ラ グラン クラシック ドゥ ロンジン」(径29mm、ケース:SS×ダイヤモンド ストラップ:アリゲーター)¥433,400(6/30までの価格。伊勢丹新宿店 / ロンジンブティック先行発売中)、¥454,300(7/1からの価格。7/6一般発売)/ロンジン(スウォッチ グループ ジャパン)
1992年に誕生した「ラ グラン クラシック ドゥ ロンジン」と、アール・デコ時代にデザインのルーツを持つ、1920年代にルーツを持つ「ロンジン ドルチェヴィータ」に、今年はブラック、ブルー、オレンジ、レッド、グリーンの5色の新作が加わる。いずれもそれぞれのカラーの文字盤に同色のストラップを組み合わせ、潔くインデックスを置かず光沢のあるラッカー仕上げを施した文字盤が、より鮮やかな色合いを実現。ミニマルなデザインでも、ハッとするような色使いで、スタイリングのアクセントに。
ウォッチ「ラ グラン クラシック ドゥ ロンジン」(ケースφ29mm、ケース:SS×ダイヤモンド ストラップ:アリゲーター)各¥433,400(6/30までの価格。伊勢丹新宿店 / ロンジンブティック先行発売中)、各¥454,300(7/1からの価格。7/6一般発売)/ロンジン(スウォッチ グループ ジャパン)
ウォッチ「ロンジン ドルチェヴィータ」(ケース:H23.30×W37mm、ケース:SS ストラップ:アリゲーター)各¥176,000(6/30までの価格。伊勢丹新宿店 / ロンジンブティック先行発売中)、各¥183,700(7/1からの価格。7/6一般発売)/ロンジン(スウォッチ グループ ジャパン)
ウォッチもサステイナブルに進化。
ロンジン エレガント コレクション
ブランド初となる非動物性素材のベルトを採用したウォッチが誕生。サステイナブルな時計づくりにおいて選ばれたのは、廃棄されるリンゴやトウモロコシを原料とした植物性ストラップ。ベルトの外側にリンゴ、内側にトウモロコシの廃棄部分を再生利用している。最新の技術により生まれたこの素材は、見た目の美しさ、さらに耐久年数においてもレザーストラップと同様のクオリティを実現している。さらにデザインは、今までのエレガントコレクションより一新して、クリーンで現代的なものを追求して、さらにミニマルに。シーンやコーディネートを問わずに愛用できる1本だ。
ウォッチ「ロンジン エレガント コレクション」(ケースφ39mm、厚さ9.75mm、ケース:SS)¥262,900(6/30までの価格)、¥276,100(7/1からの価格)/ロンジン(スウォッチ グループ ジャパン)
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Tudor
女らしさも香る、スポーツシック。
チューダー ロイヤル
1926年にハンス・ウイルスドルフによって創立され、いつの時代も価格を超える価値を持つウォッチを生み出し続けてきたチューダー。50年代に生まれた「チューダー ロイヤル」は、スポーツシックとエレガンスが融合したモデルとして長く親しまれてきた。新作は、28mmのフェイスで、マザーオブパールにダイヤモンドがあしらわれたフェミニンなダイアルのデザイン。インデックスにはローマ数字を施し、完璧なスポーツシックが完成した。
ウォッチ「チューダー ロイヤル」(ケースφ28mm、ケース:SS×ダイヤモンド ブレスレット:SS)¥394,900/チューダー(日本ロレックス / チューダー)
完全に刷新された、SS×YGモデル。
ブラックベイ 31/36/39/41 S&G
人気コレクション「ブラックベイ」の新作は、洗練されたスマートな曲線を描くケースに、確固たる美学を映し出している。磨き上げられたケース側面はゆるやかに膨らみを帯び、新たに設計されたリューズがそこにぴったりと沿う。また、これまでマットな質感を生み出すためにサテン仕上げを採用していたイエローゴールドにはポリッシュ加工が施され、「ブラックベイ 31/36/39/41 S&G」では新しいアプローチを実現。4つのケースサイズから好みに合わせて選べるのもうれしい。
ウォッチ「ブラックベイ 31 S&G」(ケースφ31mm ケース:SS、ブレスレット:SS×YG)¥563,200/チューダー(日本ロレックス / チューダー)
ウォッチ「ブラックベイ 36 S&G」(ケースφ36mm ケース:SS、ブレスレット:SS×YG)¥575,300/チューダー(日本ロレックス / チューダー)
text: Natsuko Kadokura