2022-23 Autumn & Winter Collection TREND REPORT 2022-23年秋冬開幕！ トレンドムードを知る5スタイル。

TREND MOOD

“私らしさ”を表現するための5つのスタイル。

女性性の解放が進化し、パンデミック以降の世界を生きる新たな女性像の確立へ。合言葉は“より自分らしく”。多種多様なスタイルが披露された。

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Elegant Dressing
強さとしなやかさが宿る、新時代のテーラリング。

ヘビーなメルトンコートや構築的なテーラードジャケットを主役にしたパワフルなスタイルがランウェイを席巻。ただし、これまでと異なるのは、そこにフェミニニティを感じる点だ。プラダはマニッシュなダブルブレストコートの袖にファーをあしらい、ステラ マッカートニーはランジェリーライクなインナーを、フェンディは素肌を覗かせるシアーなボトムスを合わせるなど、女性らしさが今シーズンの要。

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Silhouette-Conscious
飽くなき探究心が生む“見たことのない”フォルム。

デザイナーたちの果てしないイマジネーションは、斬新なシルエットとして表現された。芸術家ウンべルト・ボッチョーニの彫刻作品を着想源にしたサイドシルエットが美しいボッテガ・ヴェネタのジャケットや、膝下から大胆に広がるフレアシルエットのアライアのデニムパンツはデイリーに取り入れやすそう。普遍的なアイテムが、シルエットひとつでここまで新鮮に映ることを教えてくれる。

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School Girl
懐かしのプレッピーがいま鮮やかに蘇る。

大胆なカッティングとシアー感をプラスしてテニスルックをフレッシュに魅せたミュウミュウや、ドレスにラガーシャツを重ねたルイ・ヴィトン、コンパクトなリブニットにラメがちりばめられたショーツを合わせたトッズなど、プロポーションや組み合わせの妙で各ブランドが学生時代のユニフォームを思い思いにアレンジ。昨シーズンのY2Kムーブメントに見られた若さの表れが、今季はプレッピースタイルに移行した模様だ。

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Vintage Mix
ルール無用！自由に楽しむミックススタイル。

固定観念にとらわれないという意味では、“私らしさ”の最たる例。青春時代を着想源にしたルイ･ヴィトンによる、古着のようなフェアアイル柄のブルゾンにオーガンジーのドレスを合わせたルックはその象徴だ。幾何学柄のニットベストにデニムとチェックスカートをレイヤードしたディースクエアードのミックスマッチもユニーク。懐古主義に浸るのではなく、時代もテイストも超越してミックスするのがポイント。

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Glamour & Fetish
“肌見せ”を選ぶ場は、陽射しの下からナイトスポットへ。

まもなく戻ってくるであろうナイトアウトへの欲望か、肌見せスタイルは陽射しに映えるヘルシーなものからスポットライトが似合うグラマラスなムードにシフト。シアー感のあるグラフィカルなトップに、レザースカートを合わせてセンシュアリティを際立たせたのはエルメス。そのほか多くのブランドも、エナメルやスパンコールのような艶めく素材でボディコンシャスなシルエットを形成した。

＊「フィガロジャポン」2022年9月号より抜粋