アイコンバッグに宿る、ものづくりのものがたり。 セリーヌのシグネチャーを蘇らせた「トリオンフ」。

Fashion 2023.02.25

1945年にセリーヌ・ヴィピアナが夫とともにパリで創業したセリーヌ。当初は子ども向けの革靴専門店だったが、医学的な観点を取り入れた上質な革靴が上流階級の間で評判となり、婦人靴など徐々にラインナップを拡大していく。1967年にはプレタポルテをスタートして、トータルブランドへと発展。シンプルで上品なウェアはB.C.B.G(パリの上流階級のライフスタイルや着こなしのこと)の代名詞とされ、世界的な知名度を得ることになる。

今回紹介するアイコンバッグ「トリオンフ」のもとになるシンボルとしての“トリオンフ”は、1972年にセリーヌ・ヴィピアナが考案したもの。2つのCを組み合わせて紋章を象ったシンボルで、パリで彼女が乗っていた車が故障した際、凱旋門を囲むチェーンが目に留まったことから思いついたという。

伝統的な存在でありながら近年は使用されていなかった“トリオンフ”にスポットライトを当てたのが、2018年にクリエイティブディレクターに就任したエディ・スリマン。デビューコレクションとなる2019年春夏シーズンで、“トリオンフ”を大々的にフィーチャー。名前を冠したバッグを発表したほか、“トリオンフ”をあしらったウェアや小物類も登場。歴史的なシンボルが鮮やかに現代に蘇ることとなった。

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シックな佇まいにシンボルが輝く、「トリオンフ」の原点。

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バッグ「トリオンフ クラシック」(H16.5×W22.5×D7cm)¥495,000(予定価格)/セリーヌ バイ エディ・スリマン(セリーヌ ジャパン)

こちらはデビュー当時から展開している人気定番。なめらかで上質なカーフスキンに“トリオンフ”を象ったゴールドメタルのクロージャーが映える。ブランドのシンボルであり、デザインポイントでもあり、機能的なパーツのひとつでもあり……。バッグとしての「トリオンフ」は、アイコンバッグを超越したブランドのアイデンティティそのものを示す存在だ。

一見シンプルなバッグながら、クラフツマンシップが凝縮されている点も特筆。レザーパネルのエッジを縫い合わせて組み立てていく製法や縫い目を内側にひっくり返して外から見えないようにする内縫いなど、1点のバッグなかに職人の腕がものをいうさまざまな技法が凝らされている。ものづくりにおいて一切の妥協を許さないエディ・スリマンの姿勢が「トリオンフ」にも貫かれているのだ。

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Celebrity

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毎シーズンさまざまなバリエーションが登場する「トリオンフ」。BLACKPINKのリサは丸みのあるフォルムの「トリオンフ ティーン ブザス」を愛用。

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モデルのカイア・ガーバーは薄めでコンパクトな「トリオンフ ティーン」と収納力のあるラージサイズの「トリオンフ キャンバス ホリゾンタルカバ」を2個持ち。

2020年からセリーヌ初のグローバルアンバサダーを務めるBLACKPINKのリサや人気モデルのカイア・ガーバー、ケンダル・ジェンナーなど、itガールもこぞって「トリオンフ」を愛用。豊富なシェイプや色、素材が揃い、お気に入りが必ず見つかる充実のラインナップなのも人気の理由といえるだろう。

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New Item

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バッグ「トリオンフ ストラスクロージャー付きチェーン ショルダーバッグ」(H10.5×W20.5×D4cm)¥511,500(予定価格)/セリーヌ バイ エディ・スリマン(セリーヌ ジャパン)

春夏の「トリオンフ」は、シャイニーな素材やパステルカラーなど華やかで気分の上がる新作が勢揃い。クリスタルをびっしりと敷き詰めた“トリオンフ”クロージャーが目を引く小ぶりのバッグは、ジュエリー感覚で持ちたい一品。シンプルなコーディネートやノーアクセサリーでもこれさえあれば着こなしが決まる。

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バッグ「トリオンフ チェーン ショルダーバッグ」(H10.5×W20.5×D4cm)¥379,500(予定価格)/セリーヌ バイ エディ・スリマン(セリーヌ ジャパン)

今季はこれまでの「トリオンフ」にあまりなかったパステルカラーが充実。ジェード(翡翠)と名付けられたこちらの色は若葉を連想させる淡く優しいグリーン。“トリオンフ”のメタリッククロージャーと同色系のチェーンストラップがリュクスな輝きを添える。

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バッグ「トリオンフ チェーン ショルダーバッグ」(H10.5×W20.5×D4cm)¥462,000(予定価格)/セリーヌ バイ エディ・スリマン(セリーヌ ジャパン)

今季は「トリオンフ」初となる素材、シークインが登場。カーフレザーにシークインを敷き詰めたきらびやかな一品だ。よく見るとシークインが“トリオンフ”モチーフのような曲線を描いており、上品な遊び心が感じられる。動くたびさまざまな方向に光が反射する、宝石のようなバッグ。

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バッグ「トリオンフ チェーン ショルダーバッグ」(H10.5×W20.5×D4cm)¥902,000(予定価格)/セリーヌ バイ エディ・スリマン(セリーヌ ジャパン)

エキゾチックレザーではリザードとクロコダイルが充実している「トリオンフ」。こちらはリザードレザーにゴールドのラミネートを施した、主役級の存在感をもつ新作。パーティなど華やかなシーンはもちろん、あえてデイリーに活用するのも粋。

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バッグ「トリオンフ ティーン」(H14×W18.5×D6cm)¥990,000(予定価格)/セリーヌ バイ エディ・スリマン(セリーヌ ジャパン)

リュクスなリザードレザーにこれまでにあまり「トリオンフ」には見られなかったパステルカラーを組み合わせた、新鮮な印象のバッグ。小ぶりながらマチがあり、3つのコンパートメントを備えた機能的なつくりもポイント。

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バッグ「トリオンフ クラシック」(H16.5×W22.5×D7cm)¥462,000(予定価格)/セリーヌ バイ エディ・スリマン(セリーヌ ジャパン)

コットンのキャンバス生地とカーフレザーのコンビが目を引くデザイン。サイドとインナー、取り外し可能なストラップはカーフレザーなので、耐久性も優秀。ファースト「トリオンフ」としてはもちろん、すでにレザーバージョンを持っている人には、2個目、3個目にもおすすめ。

セリーヌ公式サイトへ

●問い合わせ先:
セリーヌ ジャパン
tel : 03-5414-1401

editing: Naoko Monzen

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