アイコンバッグに宿る、ものづくりのものがたり。 ディオールのビジョンを体現する、新たなアイコンバッグ。
Fashion 2023.02.26
1905年、フランス・グランヴィルの裕福な家庭に生まれた創業者のクリスチャン・ディオール。パリ政治学院に進学しつつもアートへの関心が強く、卒業後の1928年、パリに小さなギャラリーをオープンする。世界恐慌によってギャラリーをクローズしたのち、当時人気だったクチュリエのロベール・ピゲ、追ってリュシアン・ルロンのもとで働くことに。ピエール・バルマンやユベール・ド・ジバンシィなどとともに働いた時期があり、才能豊かな同年代の若者と刺激を受け合いながらデザイナーとして頭角を現していく。
“繊維王”と呼ばれた時の大富豪、マルセル・ブサックの援助を受けて1946年に自身のクチュールメゾンをパリにオープン。翌年に発表した細いウエストとボリュームのあるフレアスカートが特徴的な“ニュールック”が大評判に。第二次世界大戦後の重く暗いムードを断ち切り、女性にファッションを楽しむ心を呼び戻したほか、“モードの首都・パリ”の存在感を改めて世界に知らしめることになった。
以来、ムッシュ ディオールはチューリップライン、Hライン、Aラインなどシルエットを強く打ち出した作品を次々に発表。当時から変わることなく、ディオールのクリエイションにはフェミニニティとエレガンス、そして匠の技への敬意が宿る。
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ダイアナ元妃が愛したバッグのDNAを受け継ぐ「レディ D-ジョイ」。
イギリス国内での公務の際に「レディ ディオール」を携えたダイアナ元妃。
photography: Tim Graham/Getty Images
バッグに関してもさまざまな名作を生んできたディオール。なかでも代表的なのが1995年9月に誕生した「レディ ディオール」だ。ダイアナ元妃がパリを訪れた際、当時のフランスの大統領夫人が贈ったバッグである。バッグを気に入ったダイアナ元妃はさまざまなバージョンを注文し、公私ともに愛用。20世紀を代表するスタイルアイコンが愛するバッグは瞬く間に話題となり、現在に至るまで高い人気を誇っている。もともと別の名前だったが、ダイアナ元妃に敬意を表してのちに「レディ ディオール」と改名したのも逸話のひとつだ。
バッグ「レディ D-ジョイ(ミディアム)」(H13.5×W26×D5cm)¥690,000/ディオール(クリスチャン ディオール)
「レディ ディオール」の特徴といえば、立体的なステッチ“カナージュ”と大ぶりの“D.I.O.R.”チャーム、そしてスクエアなシルエット。2022年のクルーズコレクションでデビューした「レディ D-ジョイ」は、“カナージュ”ステッチとチャームはそのままに、横長の形へとアップデート。メゾンの伝統と信念が息づく「レディ ディオール」ファミリーに昨年仲間入りしたモデルだ。
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Craftsmanship
職人たちによって1点ずつ手作業でつくりだされる「レディ D-ジョイ」。
オートクチュールメゾンのディオールにあって、職人たちの技は誇りでありブランドの根底をなす存在。生地を切り出すところから縫製、成形まで、「レディ D-ジョイ」も既製品というのがはばかられるほど精緻な手作業の積み重ねによって完成する。
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「レディ D-ジョイ」に宿るサヴォワールフェール
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New Item
バッグ「レディ D-ジョイ(スモール)」(H12×W22×D6cm)¥630,000/ディオール(クリスチャン ディオール)
今季は「レディ D-ジョイ」初となるパテントカーフスキン素材が登場。上品な光沢とキルティングの質感を“カナージュ”ステッチが際立てる。ゴールドカラーの“D.I.O.R.”チャームと金具が華やかなきらめきをプラス。いつもの着こなしに新鮮な表情を与えてくれるバッグ。
バッグ「レディ D-ジョイ(ミディアム)」(H13.5×W26×D5cm)¥610,000/ディオール(クリスチャン ディオール)
バッグのフロント中央にはメゾンのロゴを刺繍で表現し、上下のフラワー柄の部分は繊細なマクラメレースで仕上げた職人技の賜物とでもいうべき一品。チェーンとレザーを組み合わせた付属のストラップも上品な印象。ドレスアップのほか、ぜひ和装にも合わせたい。
バッグ「レディ D-ジョイ(スモール)」(H12×W22×D6cm)¥570,000/ディオール(クリスチャン ディオール)
「レディ D-ジョイ」はミディアム、スモール、マイクロの全3サイズ。収納力のある大きさからアクセサリー感覚で持ちたい小ぶりのサイズまで、着こなしやシーンに合わせたラインナップが揃う。こちらは財布やスマートフォンといった必需品が収まる、デイリー使いにぴったりなスモールサイズ。“カナージュ”をラフィアで表現した、職人技と上品な遊び心が共存するディオールならではのデザインだ。
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バッグ「レディ D-ジョイ(マイクロ)」(H9×W16×D5cm)¥490,000/ディオール(クリスチャン ディオール)
スマートフォンがちょうど入るマイクロサイズは、カクテルパーティやスタンディングのイベントなど身軽にしたいシーンに最適。愛らしい明るいローズカラー“エセリアルローズ”は今季初登場。1点投入するだけで着こなしを春らしく仕上げてくれるチャーミングな色だ。
バッグ「レディ D-ジョイ(マイクロ)」(H9×W16×D5cm)¥760,000/ディオール(クリスチャン ディオール)
2022年秋冬コレクションで初登場したミモザモチーフの刺繍入りバッグが、装い新たにアップデートして今季もお目見え。ディオールにとって重要な存在である偉大なシューズデザイナー、ロジェ・ヴィヴィエのアーカイブに着想を得て、デニムにミモザの刺繍を施したデザイン。カジュアルな印象が強いデニムを職人技が凝縮されたラグジュアリーなバッグへと昇華した一品。
クリスチャン ディオール
0120-02-1947(フリーダイヤル)
editing: Naoko Monzen