アイコンバッグに宿る、ものづくりのものがたり。 エレガンスと遊び心を備えた、フェラガモのレディなバッグ。
Fashion 2023.02.27
1898年、イタリアの小さな村で貧しい家庭の14人兄弟に生まれた創業者のサルヴァトーレ・フェラガモ。子どものころから靴職人を夢見ていた彼は、わずか9歳で妹の洗礼式用の白い靴をなんと一晩で作成。11歳で靴づくりを学ぶためナポリに渡り、故郷に戻った後に年上の職人を集めて靴屋をオープン。成功を収めたものの、「完璧な靴づくりの秘密を学びたい」と先に渡米していた兄を頼って16歳でアメリカへ。
兄や従兄弟のツテで映画業界と繋がりをもった彼は、ウエスタンブーツなど映画用のオーダーブーツの受注を始め、俳優たちを顧客に抱えるように。靴への飽くなき情熱をもつサルヴァトーレは、その後LAの大学で解剖学を学び、靴について人間工学的なアプローチを始める。
映画用のシューズを数多く手がけたりハリウッドにショップをオープンしたりと、アメリカでビジネスを成功させたサルヴァトーレが帰国したのは1926年。高い品質やデザイン性はそのままに、より多くの人に靴を届けたいと生産体制を整えるためイタリアに拠点を移す。その後、世界恐慌による破産や第二次世界大戦などの困難を乗り越え、ラグジュアリーシューズの代名詞的なブランドとしての地位を確立した。彼の子どもたちが中心となって、現在はバッグやプレタポルテも展開。サルヴァトーレが願っていた「“つま先から頭のてっぺんまで”トータルファッションを提供できるブランド」としての存在感を高めている。
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フェラガモのエレガンスを体現するアイコンバッグ。
1992年に登場したクロコダイル製の“初代”「アイコニック トップ ハンドル」。
フェラガモがバッグを初めて発表したのは、サルヴァトーレが逝去してから9年後の1969年。以降はサルヴァトーレの長女、フィアンマ・フェラガモがシューズとバッグ部門を担当し、1972年には“ガンチーニ”モチーフのクロージャーを搭載したバッグが誕生。ブランドのトレードマークともいえる“ガンチーニ”は、意外にも靴ではなくバッグのパーツとして生まれたのだ。
「アイコニック トップ ハンドル」は、フィアンマがフェラガモのアーカイブから着想を得て1992年に発表したアイコンバッグ。かっちりとしたAラインのフォルムをもつ上品でエレガントなデザインだ。
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1995年に登場したトランスペアレントなアクリル製。
1998年にはウッド製も登場。
シューズに通じる上質な素材、熟練の職人による美しい縫製や成形といった魅力を備えながら、色や素材などで洗練された遊び心を添えているのも特徴。今日に至るまでアクリル、ウッド、ラタン、サステナブルなコルクなど、さまざまな素材を使った限定版が数多く登場している。ファッションアイテムの域を超越してアートさながらの存在感を放つ、フェラガモを代表するアイコンバッグだ。
バッグ「アイコニック トップ ハンドル」(H19×W20.5×D10cm)¥341,000/フェラガモ(フェラガモ・ジャパン)
継続で販売しているラインナップのなかでもっとも定番的なモデル。上品な光沢をもつグレーズドカーフレザーに“ガンチーニ”のクロージャーが映える。内側のほか背面にもフラットポケットを備えており、機能性も優秀。
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New Item
バッグ「アイコニック トップ ハンドル」(H18×W20.5×D10cm)¥374,000/フェラガモ(フェラガモ・ジャパン)
バッグ「アイコニック トップ ハンドル」(H13×W21×D8.5cm)¥352,000/フェラガモ(フェラガモ・ジャパン)
今季はクリエイティブディレクターに就任したマクシミリアン・デイヴィスのデビューコレクション。「アイコニック トップ ハンドル」にも新しい風を感じるフレッシュなアイテムが登場! NYを拠点とするアーティスト、レイチェル・ハリソンの写真作品「Sunset Series」に着想を得た赤×オレンジのモデルがお目見えした。ランウェイに登場した縦長タイプのほか、2023年プレスプリングコレクションで初登場した横長タイプのスモールサイズでも展開。
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バッグ「アイコニック トップ ハンドル」(H13×W21×D8.5cm)¥308000/フェラガモ(フェラガモ・ジャパン)
横長シルエットのスモールサイズには上品で爽やかなスカイブルーもラインナップ。デイリーにはもちろん、パテントの光沢感が華やかなシーンにもマッチ。和装に合わせても粋。
フェラガモ・ジャパン
0120-202-170(フリーダイヤル)
editing: Naoko Monzen