アイコンバッグに宿る、ものづくりのものがたり。 無限の可能性をもつ、ロンシャンの「ル プリアージュ®」。
Fashion 2023.03.01
1948年に創業者のジャン・キャスグランがパリに店舗をオープンしたところから始まったロンシャン。当初の主力商品はパイプ。職人がハンドステッチのレザーを1点ずつ巻いてつくる世界初のラグジュアリーなパイプがヒットして、エルヴィス・プレスリーなど往年のセレブリティが愛用。職人の優れた技術を応用して、次第にラゲージやパスポートケースといったトラベルレザーグッズに分野を拡大するようになる。
創業者のジャン・キャスグランとパリの1号店。
ロンシャンのロゴも手がけた当時の人気グラフィックデザイナー、トゥレンヌ・シュヴァレローが1951年に描いたロンシャンのポスター。ブランドカラーのひとつである濃緑色の“ヴェール ヘリテージ”はここに描かれたロンシャン競馬場の芝生からインスピレーションを得ている。
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折り紙をヒントにしたベストセラー、「ル プリアージュ®」。
自社の革巻きパイプをくわえた二代目のフィリップ・キャスグラン。
現在もキャスグラン一家によって家族経営がなされているロンシャン。今年30周年を迎えるベストセラー、「ル プリアージュ®」を考案したのは二代目のフィリップ・キャスグランだ。ビジネスチャンスを求めて16歳から世界中を飛び回っていた彼は旅先で日本の折り紙に出合い、折りたたむことでうまれるミニマルな美しさをヒントに「ル プリアージュ®」をデザイン。職人技が宿るレザーと当時フランス軍隊で使用されていた丈夫なナイロンを組み合わせて、軽くて耐久性に優れたバッグを生み出したのだ。
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1993年に誕生した“初代”の特徴を受け継ぐ定番モデル。バッグ「ル プリアージュ® オリジナル」(H22×W23×D14cm)¥16,500/ロンシャン(ロンシャン・ジャパン)
職人の手で上質なレザーを組み合わせることでカジュアルなナイロンをリュクスなバッグへと昇華させた「ル プリアージュ®」。ハンドルとフラップに使用されているレザーは、フィリップが沈没船から発見されたロシア産のトナカイのレザーにヒントを得たもの。トナカイのレザーを模したダイヤモンド型のエンボスを施したグレインレザーで、表情豊かな風合いと耐久性をあわせもったディテールだ。折り紙からヒントを得ただけあって、ナイロン部分は折りたたみ可能。コンパクトなペーパーバックサイズにすることができる。
高いデザイン性と機能性を備えているうえ、形、素材、色の種類が豊富な「ル プリアージュ®」は世界的に大ヒット! アーティストや他のファッションデザイナー、さらにはゲームやインテリアブランドなど異業種とも積極的にコラボレーションしており、つい集めたくなってしまうのも人気の秘密。シンプルなフォルムで自由に描くことができる「ル プリアージュ®」は、アーティストにとっても最高の“キャンバス”に違いない。
また、オリジナルデザイン以外にも今日では形や素材を変えたさまざまなバリエーションがラインナップ。「ル プリアージュ®」は無限の可能性をもつ“進化するアイコンバッグ”なのだ。
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Celebrity
2011年、パリのファッションウィークでキャッチされたアレクサ・チャン。シャルル・アナスタスとコラボしたキュートな猫柄の「ル プリアージュ®」がアレクサの肩肘張らないフレンチカジュアルにマッチ!
使いやすく合わせやすい「ル プリアージュ®」はセレブリティにもファンが多い。2014年から6シーズンに渡ってロンシャンのキャンペーンビジュアルのモデルを務めたアレクサ・チャンや今年2月にアジア・アンバサダーに就任したキム・セジョンも、就任前から「ル プリアージュ®」を持っていたという逸話がある。そのほか、ケンダル・ジェンナーやケイト・モスの愛娘のライラ・グレース・モスもプライベートで愛用しているとか。
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New Item
バッグ「ル プリアージュ® フィレ タイダイ」(H31×W38cm)¥29,700/ロンシャン(ロンシャン・ジャパン)
1860年に創業したフランス・ノルマンディーの老舗ブランド、フィルトとコラボレーションしたバッグに新色が登場。フィルトが得意とするネットバッグと「ル プリアージュ®」のレザーハンドル&フラップを組み合わせた秀逸なデザインが好評を得て、コラボは今季が5シーズン目。こちらは“大切な人とグランピンク先で眺めるサンセット”をイメージしたカラーリング。着こなしのアクセントにぴったりな、ポジティブなパワーがもらえる色だ。
バッグ「ル プリアージュ® ジプシー」(H20×W21×D14cm)¥40,700/ロンシャン(ロンシャン・ジャパン)
※高さはハンドルの長さも含めたサイズ表記
これからの季節に活躍させたい、キャンバス地をストロー風に仕上げた軽やかなデザイン。昨年の春夏にデビューして好評を得たかごバッグ風の「ル プリアージュ®」が、今季はひと回り大きなサイズになって登場。小花柄を全面にあしらった“ロンシャン・ホース”の刺繍が目を引く。肩掛けやクロスボティにできる取り外し可能なストラップ付き。
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バッグ「エピュレ バケットバッグM」(H22.5×W17×D17cm)¥50,600/ロンシャン(ロンシャン・ジャパン)
「ル プリアージュ®」を象徴するレザーのハンドル&フラップを拡大して、レザーバッグへと展開した「エピュレ」。2022年の誕生時から展開しているミニマル&モダンなフォルムが美しいバケットバッグに、今季はフューシャピンクが仲間入り。鮮やかなピンクはロンシャンの今季のシーズンカラーでもある。
バッグ「ル プリアージュ® リプレイ トップハンドルバッグXL」(H21×W40×D42cm)¥27,500/ロンシャン(ロンシャン・ジャパン)
「ル プリアージュ® リプレイ」は昨年秋冬シーズンにローンチした新ライン。ロンシャンのアトリエに眠っている素材を廃棄せず最後まで使い切ることを目的とした、サステナビリティに配慮した取り組みだ。第2弾の今季は、端材を組み合わせたカラフルなトートが誕生。長さの調整ができるハンドルを採用しており、肩掛けも手持ちも可能。
バッグ「ル プリアージュ® エクストラ クロスボディバッグXS」(H10×W16×D11cm)¥46,200/ロンシャン(ロンシャン・ジャパン)
今季は、「エピュレ」とは別に展開している「ル プリアージュ®」のレザーライン「ル プリアージュ® エクストラ」が一新。素材は丈夫で耐久性があり、よりスムースでしなやかなカウハイドレザーに。デザインは継ぎ目のないシームレスでモダンなフォルムへ、付属する“ロンシャン・ホース”のメダイヨンはひと回り大きなサイズへと、さまざまな面をアップデート。こちらはころんとした形とビビッドカラーが魅力的なバニティバッグタイプ。
ロンシャン・ジャパン
0120-150-116(フリーダイヤル)
editing: Naoko Monzen