LVMHも認めた、岡山発デニムの生産技術と職人技。

Fashion 2023.04.27

LVMH メティエ ダールが、世界屈指のデニム生産地として知られる岡山県のデニム生地マニュファクチャーであるクロキ株式会社とパートナーシップを締結。これは、2022年12月に日本における活動拠点としてLVMH メティエ ダール ジャパンを設立したことに続く日本初のパートナーシップであり、日本の優れたクラフトマンシップの継承発展を目的とする取り組みを本格的に始動するものとなる。

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パートナーシップを締結するクロキ株式会社の黒木立志代表取締役社長(左)とLVMH メティエ ダールのマッテオ・デ・ローサCEO(右)。

2015年に設立されたLVMH メティエ ダールは、牧畜をはじめ、なめし加工、金属加工、繊維やファブリック生産など、さまざまなものづくり産業における事業の成長と活性化を目標とした独自性の高い統合的な取り組み。責任ある調達プロセスを適用しながら、こだわり抜いた最高品質のマテリアルへのアクセスと確保を志すとともに、ラグジュアリー製品づくりに必要不可欠な優れた技術とサヴォワールフェールの継承と発展を重視し、それぞれの産業で最高峰の技術を誇る世界的プレーヤーとの戦略的な提携や投資を行っている。こうした比類なき卓越したクラフトマンシップの集合体に、日本が誇るデニムの生産技術と職人が加わることとなり、ともにものづくりの新たな可能性に向けて歩み出した。

この度のパートナーシップを締結したクロキ株式会社は、伝統的に集積された技術と最新技術の融合を図りながら、自社が誇るクラフトマンシップの限界と向き合い、新しいデニムの開発・創造を続けている企業で、まさにLVMH メティエ ダールが掲げるテーマである、イノベーションと伝統の継承、高品質かつ持続可能な製品づくりを体現している。両社ともに日本のデニムは唯一無二の存在であるという共通認識のもと、ともに手を組んでデニム生産におけるクラフトマンシップを未来に継承し発展させることを目指す。さらに、このパートナーシップは、卓越したデニム生産全体の活性化と発展にもつながることを志すとともに、創造性と革新性を高めたより良い高品質の素材づくりを目指す。

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1950年に岡山県井原市で黒木織布として創業したクロキ株式会社。60年代よりデニムの製造・販売をスタートし、いまや世界的ブランドとなった日本のデニムの品質向上と産業の発展を牽引してきた。現在も井原市を拠点に、その清らかな水に恵まれた豊かな自然と共生しながら、染色、織布、整理加工までを自社で一貫して行い、高品質のデニム素材と製品を生産している。

このパートナーシップにより、LVMH グループに所属するブランドとデニム素材の優れたマニュファクチャーとしてのクロキ株式会社の関係が強化されるだけでなく、LVMH メティエ ダールのものづくりコミュニティに属するほかのマニュファクチャーや職人たちとの産業や地域の垣根を超えた技術的な交流が生まれ、職人同士のコラボレーションや新たなコミュニティでの展開など、新たなシナジーが生まれる可能性も。「メイド・イン・ジャパンの高いクオリティと魅力がさらに世界に向けて発信されることを期待しています」とクロキ株式会社の黒木立志代表取締役社長も述べている。

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LVMH メティエ ダールのマッテオ・デ・ローサCEO。「このパートナーシップは、LVMH グループと所属するブランドが築いてきた日本との強い絆をさらに強化するものであり、多くの比類ない伝統的な職人技を誇る日本において、私たちの新たな物語の第一章をともに描くことを楽しみにしています」と語る。

●問い合わせ先:
LVMH
lvmh.co.jp

text:Natsuko Kadokura

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