Louis Vuitton 2023 Prefall ソウルを舞台にしたルイ・ヴィトンのプレフォール。
Fashion 2023.05.02
ルイ・ヴィトンが韓国で初めて開催した、記念すべきショー。
ルイ・ヴィトンが2023年プレフォールコレクションのショーを4月29日(土)に韓国・ソウルで開催した。今回は、ブランド初となるプレフォールコレクションのショーであり、かつルイ・ヴィトンが初めて韓国で開く記念すべきショー。※2019年に開催されたクルーズのスピンオフショーは除く。
舞台は漢江に架かる潜水橋(チャムスギョ)。韓国初の2層橋、盤浦大橋の下に設置された沈下橋で、増水時や洪水時には水面下に沈む。川幅の広い漢江に架かる潜水橋の長さは約1.2km、ランウェイの長さは443m。「イカゲーム」の監督、ファン・ドンヒョクを舞台美術のクリエイティブ・アドバイザーに迎え、異例ともいえる長いランウェイを光と水のイリュージョンを駆使した演出によってドラマティックに染め上げた。
ファーストルックに登場したのは、ソウルで生まれ育ったチョン・ホヨン。「イカ・ゲーム」での力演が世界的に高く評価され、2021年からルイ・ヴィトンのグローバルアンバサダーを務めている。
彼女が纏ったのは鮮やかなブルーのバイカージャケット、ブランドのルーツやアイデンティティを感じさせるレザースカート、ヘビーデューティーなフラットブーツ、そしてアイコンバッグの「アルマ」。
1934年に発表されたバッグの特徴を忠実に受け継ぐタイムレスなバッグをアクセントにする一方、ベルトのバックルは、2023年春夏コレクションで象徴的だったオーバーサイズを踏襲。伝統と現在を融合させて、さまざまな要素の往来や“流れ”を表現したプレフォールコレクションのトップバッターにふさわしいルックだ。
ショーの前半は青い光、後半は赤い光が照らす潜水橋をモデルたちが闊歩。今回のコレクションでは、多様な要素の“行ったり来たり”を表現しているという。例えば、イメージからアイディアへの流れ、記憶から革新への流れ、確信から発見への流れ。ルイ・ヴィトンのクリエイティビティの根底にある、そういった無数の“行ったり来たり”の流れを表現したコレクションなのだ。
ジャンルを横断してエネルギッシュなパワーを放つ韓国の中心・ソウルにあって、歴史のあるアイコニックなランドマークであり、絶え間なく人と水が動くスポットである潜水橋は今回のショーにもっとも適した場所といえるだろう。
ルックの特徴としては、想像力を“行ったり来たり”させることによってアイコニックなモチーフやアイテムに新たな表情が加えられている点が目立つ。ルーツであるフランスを表すトリコロールや、モノグラムやダミエ・パターンの新解釈。新たなディテールや色を得たアイコンバッグ。アーティスティック・ディレクターのニコラ・ジェスキエールが得意とするボリュームシューズの新作たち。リアリティとファッションのもつ高揚感が融合した、「今すぐ着たい!」と思わず言いたくなるルック揃いだ。
2023-24年秋冬コレクションで披露した、ルイ・ヴィトン流のフレンチ・スタイルに通じるシックなルックも登場。秋冬コレクションで特徴的だった長いベルトが、プレフォールではモノグラムなど立体的なモチーフを連ねたバージョンとして多数お目見え。
トリを務めたのは韓国出身のソラ・チョイ。アイスブルーのヘアが赤く染まった空間に映える。ノンシャランなタンクトップ×トラックパンツの組み合わせをモードに昇華したラストルックの後、会場は暗転。続いて再び青い光が満ちると共に、橋から川に向けて無数の“青い滝”が出現。柱に水面のように揺らめく光と青い飛沫が、ダイナミックかつ幻想的にフィナーレを彩った。
全ルックはこちらをチェック。
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各国から豪華なセレブリティが来場!
“地元”である韓国スターを筆頭に、会場には各国から豪華なセレブリティが多数訪れた。アンバサダーを務めるNewJeansのヘインのほか、少女時代のテヨン、ITZYのイェジ、SEVENTEENのミンギュといったK-POP勢のほか、女優のペ・ドゥナ、俳優のパク・ヒョンシクらも来場。アフターパーティではLE SSERAFIMとジェイデン・スミスがパフォーマンスを披露するサプライズも!
日本からはKōki, 、谷まりあ、NCT127のYUTA、Awich、emma、AMIAYAらが来場。それぞれ、2023春夏の新作を個性たっぷりに着こなした。
madameFIGARO.jpでは、谷まりあのスペシャルコレクションレポートを近日公開予定! どうぞお楽しみに。
Kōki,
谷まりあ
NCT127のYUTA
Awich
NewJeansのヘイン
少女時代のテヨン
SEVENTEENのミンギュ
ペ・ドゥナ
パク・ヒョンシク
editing: Naoko Monzen