グッチがソウルで魅せた、2024年クルーズ コレクション。

Fashion 2023.05.23

韓国を象徴する景福宮が、ランウェイショーの舞台に。

グッチは5月16日、2024年クルーズ コレクションをソウルの歴史的な名所である景福宮(キョンボックン)で発表。ソウルの中心に1395年に建設された景福宮で開催された今回のランウェイショーは、王宮の重要な儀式が執り行われてきた正殿、勤政殿(クンジョンジョン)の前で開催される初めてのファッションイベントとなった。本コレクションは、グッチの伝統と現代のファッションシーンにおける韓国の多大なる影響力の対話を通じて、都市の日常における多文化的なファッションを表現。

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Courtersy of Gucci

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ハイブリッド化された「ストリートウエア」の数々。

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韓国の伝統的な打楽器のリズムをBGMに、韓国人モデルのチェ・ソラがショーのオープニングを務めた。MA1ジャケットのエッセンスを取り入れたパッファーコートにバギーなジーンズをスタイリングしたルックは、ユースカルチャーと韓国のストリートスタイルへのオマージュ。それに続いたのは、90年代後半のグッチを彷彿とさせるシルエットが、2010年代のカラーパレットで表現され、都市居住者のファッションに内在するジェネレーション間のコードスイッチを明確に表現したルックたち。フォーマルウエアのマテリアルやテクニックをスポーティなカジュアルウエアに惜しみなく用いて、すべてのウエアとルックがハイブリッド化されていたのが特徴だ。ブークレのセットアップ、シルクのブラウス、キトゥンヒールといった上品でラグジュアリーな「ストリートウエア」は、漢江でウィンドサーフィンやジェットスキーといったウォータースポーツを楽しむソウルの人々のスポーツウエアと融合。それらのボディコンシャスなラインは、陸上のボードスポーツであるスケートボードのルーズでボリューム感のあるドレスコードとのコントラストを描く。

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脱構築化したデザインと韓国へのオマージュ。

ハイブリッド化は、デザインの脱構築化にも。取り外し可能なスリーブはアクセサリーになり、パンツはジッパーで幅を広げることが可能。ボンバージャケットはイブニングスカートに形を変え、バイカージャケットは丈を伸ばせばコートに。彫刻的なシルエットのAラインドレスをはじめとしたさまざまなスタイルに、韓国の民族衣装の上着であるチョゴリからインスピレーションを得たシルクのリボンが目を惹く。さらに韓国のアーティスト、ラム・ハンによる繊細かつ緻密な自然やゼリーなどをモチーフにした大胆なイラストレーションがコレクションを彩って。

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バッグをはじめ小物はより多彩に進化。

グッチを象徴するホースビット付きのレザーチェーンバッグがフォルムを変えたりスリムなシルエットで登場し、ブランドの歴史の記憶が呼び起こされる。アーカイブから引用されたミニマルなバッグは、カラフルなスキューバダイビングのマテリアルや装飾的なアレンジで再解釈。サイバーゴスなストンパーブーツはクラブキッズの感覚を呼び覚まし、90年代後半から復刻したスキューバブーツを連想させるウォータースポーツのモチーフは、本コレクションではミュールに生まれ変わった。

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また、会場には韓国、日本をはじめ世界中からセレブリティが大集合。その様子はこちらから!

●問い合わせ先:
グッチ ジャパン クライアントサービス
0120-99-2177(フリーダイヤル)
www.gucci.com

text:Natsuko Kadokura

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