132 5. Issey Miyake 132 5. イッセイ ミヤケが切り拓く、日本のものづくりの可能性。

Fashion 2023.06.23

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環境や資源に配慮した新しいものづくりの研究開発を礎に、三宅一生とリアリティ・ラボによって2010年にスタートしたブランド、132 5. イッセイ ミヤケ。
以来、一貫して社会と密接に繋がるデザインや新しい表現を探求しながらクリエイション活動を続けている。
新アイテム「LIGHT TRAILS」が生まれる場所を訪ね、132 5. イッセイ ミヤケが考える日本のものづくりへの姿勢にフォーカス。

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それぞれのアイテムに最適な位置や厚みを調整しながら、ひとつひとつ丁寧に染めていく。染色自体にこそ機械を使うものの、そこに繊細な人の手は欠かせない。

「LIGHT TRAILS」の表現の要となる染色作業が行われているのは、愛知県にある工場。一言で染色といってもさまざまな種類があるが、「LIGHT TRAILS」に施されているのは「注染」という、染料を型の中に注ぎ込む伝統的な技法。しかも、最初に生地を染めてそこから服づくりを行うのではなく、132 5. イッセイ ミヤケの持つ折り畳みの技術を取り入れ、製品=服の形に仕上げてからフラットに折り畳んで染めているのが特徴だ。
「製品の状態にしてから染めることで、着用時や畳んだ時の見え方、例えば服のどこに柄がくるのか、あるいは柄が入る角度などを細かくコントロールすることができます。思い描く柄に辿り着くまで構造や染めに修正を重ね、服全体を見ながら作業をしています。
『LIGHT TRAILS』では蛇腹状に折り畳んで染めることで、服の上に同じグラデーションを繰り返したり、大きなグラデーションを表現しています。また、直線に染めた生地が着用時にクロスするような構造にしています」と語るのは、リアリティ・ラボの企画担当者。

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染色後、釜で蒸し上げることで鮮やかな色味を定着させ、余分な染料を落とすために洗浄すると、さらに濁りのないビビッドなトーンに変わる。

伝統的な技法を単に継承するだけにとどまらず、新しい表現を生み出し、時代を超えて愛される衣服として結実させる。132 5. イッセイ ミヤケらしさとも言えるそのこだわりやポイントはどこにあるのだろう。
「潔さや明快さ、力強さを意識することが重要だと思います。もちろん服として着やすいことも大事な要素なので、常にその両者のバランスを見ています。『LIGHT TRAILS』も、服が放つ力強さを意識しながら注染の技法を取り入れました」(同上)
コロナ禍の間、生産数が減ったことによっていままでできていたものづくりが困難な局面を迎えている工場や職人も少なくない。そんな中、工場と取り組んで商品を開発し、リアリティ・ラボとして新たな提案をしていくことが、自分たちにできることだと語る。
「技術のある工場さんと継続して服を開発できることはとてもありがたいことです。現在取り組むべき課題は多々ありますが、そういった継続した関係と開発の過程で、その先の未来が見えてくるものだと思っています」(同上)

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上下から同時に染料を注ぎ込むことによってできる異なる色のグラデーションと、その柄が交差するように生地が斜めにめくれる「LIGHT TRAILS」の特徴をわかりやすく伝えるアニメーションムービー。平らに置いた状態ではフラットかつシンプルなフォルムだが、その中に身体が入ることで直線の模様が斜めにめくれ、さらには動くことによってエモーショナルな躍動感が生まれる。

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直線的なシルエットが注染のパターンとマッチするワンピース。着用すると二重になった部分の生地がめくれる。ストラップから続く背面の帯が、風を受けて軽やかにたなびく様も美しい。ワンピース¥88,000、バッグ¥38,500、シューズ(参考商品)/以上132 5. イッセイ ミヤケ(イッセイ ミヤケ)

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アシメトリーなカッティングを効かせたトップと緩やかなテーパードラインを描くパンツ。パンツは、着用すると両脇の生地がめくれてウエストから上腿部をふわりと覆うディテールとなる。トップ¥58,300、パンツ¥77,000、シューズ(参考商品)/以上132 5. イッセイ ミヤケ(イッセイ ミヤケ)

132 5. イッセイ ミヤケ
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●問い合わせ先:
イッセイ ミヤケ
tel: 03-5454-1705
isseymiyake.com/pages/onethreetwofive
instagram: @1325isseymiyake_official

photography: Wataru Kakuta(①/4)、©ISSEY MIYAKE INC. editing: Mami Aiko

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