新時代のシックを考える、2023AWコレクションリポート 1枚で最新気分に！ 今季のイチ推し、ざっくりニット。

服作りの本質を探求するクリエイション、上質なファブリックの持つ力、アトリエの高度な職人技。それらすべてを集約して、ファッションの原点から新しいスタートを切った2023年秋冬。ランウェイから発信されたのは、意外性と普遍性が共存する美しい服。何もかもが変わり続ける世界において、もう一度シックの基本に立ち返ろうというデザイナーたちの思いがそこには込められている。ロゴやストリートの主張はいらない。着る人が主役のリアルな本物。自由と意志を纏うシック新時代をここに宣言します。

Progressive Knit

暖かいけれどクール、ニットがモード最前線をいく。

厚手のベーシックカーディガンに人の動きを記憶させたようなフォルムを仕込んだロエベ、伝統のアラン編みで優美なシルエットのニットドレスを完成させたマックイーン、ルイ・ヴィトンはメランジのハイゲージセーターでフレンチシックを刷新。ほっこり感はいらない。編み地やフォルムにこだわったざっくりニットが、モダンにシャープにモードを主張。1枚で最新の気分を届けてくれる今季のイチ推しだ。

Louis Vuitton

Loewe

Issey Miyake

Miu Miu

Alexander McQueen

Mame Kurogouchi

>>新時代のシックを考える、2023AWコレクション。
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＊「フィガロジャポン」2023年8月号より抜粋