業界の裏側を見せる？コーチトピアのドキュメンタリー。

Fashion 2024.02.03

Coachtopia（コーチトピア）は、地球のより良い未来に向かって構築する、コミュニティ主導型のサーキュラークラフト（循環型ものづくり）の世界を表すもの。80年以上にわたるコーチのレザーに関する優れたノウハウを活かし、"Made Circular"のデザイン哲学に従って永く愛せる美しいものづくりを行っている。そのコーチトピアが、この度、グローバルなファッション業界のめったに記録されることのない側面にスポットライトを当てた新作ドキュメンタリーシリーズ「The Road to Circularity（循環型への道のり）」をリリースし、ファッションの循環する未来に向けた旅に出るよう、グローバルなコミュニティに訴えかける。

Courtesy of Coachtopia

ビジュアルストーリーテラーであり、サステイナブルファッションの提唱者であり、コーチトピアのコミュニティメンバーでもあるアディティ・マイヤーがホストを務めるエピソード1によってスタートするこのシリーズは、コーチトピアと協力し、大規模なサーキュラリティを可能にするアイデアを開発している人々やパートナーたちを発見するために世界中を駆け巡る。とはいえ、そうした素晴らしい面だけでなく、未来に向けたサーキュラーソリューションのパイオニアとなるために、ファッション業界が直面する問題と、それに取り組むために必要な発想の転換に率直な視線を投げかけたものとなっている。

「コーチトピアの誕生以来、私たちはベータコミュニティを通じてインスパイアリングで多彩な若きリーダーたちと密接に協力し合ってきましたが、そこで聞いたことは、ファッションの透明性の欠如がこの世代にとってどれほどフラストレーションになっているかということでした」と、コーチのグローバル・マーケティング＆サステナビリティ担当シニアバイスプレジデントであり、コーチトピアプロジェクトのリーダーでもあるジューン・シルバーステインは語る。このドキュメンタリーシリーズを立ち上げた理由もまさにそこにあると言い、「ファッションが通常行かないような場所に行き、サーキュラリティを念頭に置いて通常のファッションのナラティブ（物語性）やシステムを再考することの意味を示すことを目指しています」

エピソード1「Making with Waste（廃棄物で作る）」では、マイヤーとインド・チェンナイにある家族経営の皮革製造メーカーで、コーチのレザー廃棄物をユニークな原料として蘇らせることに挑戦しているKH エキスポート社を訪ねる。マイヤーは、KH エキスポート社の製造プロセスを追いながら、廃棄物を使ったものづくりの可能性を探るだけでなく、情熱と創意工夫をもって課題に取り組んでいるデザイナー、職人、製作者のコミュニティで繰り広げられるパーソナルなストーリーも紹介している。

コーチトピアのバッグを肩に、チェンナイの街を歩くアディティ・マイヤー。 Courtesy of Coachtopia

「コーチトピアは、ファッションの中でバージン原料（リサイクル、リユース、廃棄物でない原料）の使用を最小限に抑えられないかという問いから始まりました」とマイヤー。「その探究心が、分別からデザイン、品質管理まで、サプライチェーンのあらゆる部分にどのように反映されているのかを学ぶのは、とても興味深いことでした。サーキュラリティが、単にオペレーションをシフトさせるだけでなく、ブランドやストーリーテラーにも新しい文化、つまり廃棄物に対する見方を書き換える文化を支持するよう要求していることは明らかです」

「The Road to Circularity（循環型への道のり）」エピソード1は、コーチトピアのSNSと公式オンラインストアで公開中。今後、次のエピソードもリリースされる予定だ。ファッション業界のみならず、あらゆる製造業、ひいては地球環境にも深く関わる問題について新たな知見を得るためにもぜひ視聴してみて。