ニューヨーク ファッションウィーク、40歳以上のモデルしか出演しないショーが話題に。

Fashion 2024.02.18

ファッションブランド、バットシェバは、ランウェイであまり見かけない年齢層のモデルをキャスティングし、ファッション業界の規範を覆した。

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2024年2月13日、ニューヨークで開催されたバットシェヴァのショーに登場したモデル。photography: Imaxtree

ファッションウィークは長らく、ランウェイで一定の美の形だけを賞賛していると非難されてきたが、少しずつルールを変える準備が整ってきているようだ。そして、様々なキャンペーンで、50歳以上の女性たちが採用され、尊重されるようになってきたが、ランウェイでの存在感は発展途上である。もちろん、ヴェルサーチェなどいくつかのブランドで(かつての)スーパーモデルが再びランウェイに登場した瞬間があった。時折、若々しい顔ぶれの中に白髪のモデルが登場することがある。

そしてバットシェバは、2月13日のニューヨークで行われたショーに40歳以上の女性だけを選ぶことを決定した。ティーンエイジャーの面々はなし。バットシェバはモデルたちの年齢を重ねた美しさを称えている。

しっかりメイクやすっぴん、モデルたちは、年齢に関係なく、それぞれが自分のスタイルで美を謳歌できることを思い起こさせた。バックステージで活躍したメイクアップアーティストのヴィンセント・オケンドはInstagramで次のように強調している。レッドカーペットを歩くスターになった気分になってもらい、自分の魅力を最大限に引き出してほしかった。一方、髪に関しては、自然な白髪を伸ばしっぱなしだったり、髪の根本の色をそのままにしていたり、カラーリングしていたり様々である。そこに規範は存在しない。

「ファッションの世界では、年齢を重ねることは追放を意味しますが、実生活では素晴らしいことです」と、ブランドの創設者であるバットシェバ・ヘイはInstagramの投稿で説明している。

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バットシェバ・ヘイはあえて街で見つけた女性だけを選んだ。別の投稿で彼女が説明しているように、ダンスに向かう途中の地下鉄で出会ったミン・スミスもそのひとりだ。『ニューヨーク・タイムズ』のインタビューで、デザイナーは、「彼女たちは皆、依頼されたことに驚いていた」と説明している。「見えていない感じや見過ごされている感覚があるのです。だから、注目されることは本当に驚きなのです。」

一般人のキャスティングや街中での一般人のスカウトは目新しいものではないが、年配の女性をキャスティングするのはより意外性がある。『ニューヨーク・タイムズ』は、40歳を最低年齢とする今回のアプローチについて、デザイナーに質問した。「私は42歳です。エイジングは私自身そして私の友達にとっても大きな懸念事項だと思います。このあたりの年齢は、ファッションに対して不安を感じるものです。」

本紙はまた、バックステージで何人かのモデルを取材し、人生のこの時期にランウェイに立つことへの思いを聞いた。「もっとシニアモデルを見たい。彼女たちのランジェリー姿を見たいわ。すごく良かった! 今、私はより一層自由を感じている。25歳の頃だったら断っていたと思うわ」と、ショーで着用したドレスの下に下着姿を見せたブリジット・ドス(67歳)は語った。

Instagramにアップされたいくつかの動画では、このショーが規範を揺るがしていることもわかる。皆が笑顔とダンスを楽しみ、それぞれの個性が輝いている。バットシェバ・ヘイの最終目標は?「誰もが若く見せようとする必要がないようにしたい」という。明らかにミッションは達成された。

text: Justine Feutry (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi

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