「ロマンティックな服が好き。」ファッション特集に、 歌人・伊藤紺が短歌の特別寄稿!

Fashion 2024.04.19

現在発売中の「フィガロジャポン」6月号はファッション特集「ロマンティックな服が好き。」
この特集のために、いま注目の歌人・伊藤紺が短歌を寄せてくれた。
特集内では、大人になっても纏いたいピンク色のファッション、レースやフリル、今季のトレンドでもあるキラキラディテールの服やアクセサリー、人気スタイリストが推すコーディネートを紹介。
そんなロマンティックがいっぱいのファッションページをめくる前に、歌人・伊藤紺の短歌に触れてイマジネーションを広げてみませんか?
ここでは、伊藤紺が自身の短歌を詠んだ背景を紐解く文章を特別公開。
ファッション特集とあわせてお楽しみください。


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はじめて嘘を覚えた日、胸に生まれる真新しい世界。心はいつも自分だけのもので、本当のことなんてべつに誰にも言わなくていい。何かに猛烈に惹かれるとき、わたしたちはその世界に夢中になって、生活を、身体を忘れられる。そのとき声が聞こえるだろう。あなたは答えるべきだ。あなたにしか聞こえないその声に。見つめ合い、近づくべきだ。"本当のあなた"のために。

伊藤紺/Kon Ito
歌人。1993年、東京都生まれ。2016年より作歌を開始。19年『肌に流れる透明な気持ち』、20年『満ちる腕』を私家版で刊行。22年両作を短歌研究社より新装版として同時刊行。最新刊は『気がする朝』(ナナロク社刊)。

*「フィガロジャポン」2024年6月号より抜粋

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