ルイ・ヴィトンのウォッチ「エスカル」、装い新たな新作が登場。
Fashion 2024.06.11
ルイ・ヴィトンのウォッチコレクション「エスカル」は、誕生10周年にあたり、装いも新たに「エスカル」史上初の時刻表示のみの3針モデルにフィーチャーした新作モデルを発表。
シルバーのダイアルを装飾したローズゴールドのモデルは、ルイ・ヴィトンのレザーグッズのノウハウにそのままインスパイアされたカーフストラップ付き。ルイ・ヴィトンのクラシックなレザーグッズを彷彿させる繊細なイエローのステッチは、メゾンのすべてのクリエーションに命を吹き込むクラフトマンシップと手作業のディテールが共通していることを示している。ウォッチ「エスカル オトマティック ローズゴールド グレー」(18KRG、φ39mm)¥4,147,000/ルイ・ヴィトン ©️Philippe Lacombe
これまで複雑機構のみで展開していたコレクションに、さらなる一面をもたらす3針モデル「エスカル」では、4つの新モデルが登場。そのうちふたつは、洗練されていながらも控えめな質感のダイアルを装備したローズゴールドのデイリーモデル。またほかのふたつは、触感を高めるオーナメンタルなプレシャスストーンで装飾が施されたプラチナモデル。希少な素材と技法による宝石細工と宝石セッティングがコレクションの価値を高めている。
ルイ・ヴィトンのトランクに見られるサヴォアフェールが、そのまま「エスカル」の新モデルに踏襲されて。角張ったリベットが施されたポリッシュゴールド製のインデックスは、クォーターごとに手作業で留められ、中央のダイアルと外側の目盛り表示に一体感をもたらしている。目盛り表示自体は、ゴールドのスタッズでアクセントを付け、ルイ・ヴィトンのトランクの外側に沿って並ぶロジンのビス(鋲)を思わせる。ウォッチ「エスカル オトマティック プラチナ メテオライト」(PT×メテオライト、φ39mm)¥5,577,000/ルイ・ヴィトン ©️Philippe Lacombe
新しい「エスカル」の基点となるのは、トランク製造におけるルイ・ヴィトンの歴史と比類なきサヴォワールフェール。過去10年間に製作されたほかの「エスカル」と同様、ラグはメゾンのアイコニックなトランクをつねに彷彿させ、ルイ・ヴィトンのトランクを補強する真鍮製のブラケットやコーナーの角張ったフォルム、リベット留めされたパーツを反映している。
象徴的なトランクのデザイン要素が随所に。
「エスカル」は、ルイ・ヴィトンの中核にあるフィロソフィー「旅の真髄(こころ)」の代名詞。旅が実利的な目的を超えて、自己発見の道となる時、目的地は二次的なものとなり、旅そのものが最優先される。エスカル(寄港地)というのは、単なるストップオーバーではない。それは、心に長く残るイマジネーションと瞬間の記憶を呼び覚ますものであり、「旅の真髄(こころ)」の本質を捉えるものなのだ。
すべての「エスカル」モデルの秒針の先端はダイアルの曲面に沿うようにカーブし、視認性を飛躍的に高めている。こうした精度を支えるのが、クロノメーター認定済みのキャリバーLFT023。このムーブメントの50時間のパワーリザーブは、秒針をチタン製にするといったエネルギー効率的な解決策により保証される。また、ローズゴールドモデルに採用されたダイアルの質感は、ルイ・ヴィトンのモノグラム・キャンバスの細かいグレイン(しぼ)のある表面を模したもので、細部にまで匠の技が施されている。ウォッチ「エスカル オトマティック ローズゴールド ブルー」(18KRG、φ39mm)¥4,147,000/ルイ・ヴィトン ©️Philippe Lacombe
©️Baron & Baron
text: Natsuko Kadokura