【パリコレクションDay8】シャネル、ルイ・ヴィトンとパリシックなメゾンで迎える恒例のフィナーレ

Fashion 2024.10.25

編集KIM

2025年春夏パリコレクションを訪れた編集長KIMのパリ日記、ここに公開!

10月1日でパリコレクションが終わる。喧騒の日々が終わって寂しい気持ちも。今日は来場セレブリティもパワフルだし、何よりフランスのメゾンの真骨頂であるシャネルとルイ・ヴィトンのショーが行われる華やかな日。

241018-paris-25ss-collection-day8.jpg


241011-paris-25ss-collection-day8-chanel.jpg

シャネル
会場の真ん中に置かれた真っ白な鳥かご。そこに吊るされたブランコ......これは! 昔、ヴァネッサ・パラディが出演した香水ココのCMはセンセーションだった。パリシックな乙女が羽を纏って口笛を吹く。その口笛の曲「ストーミー・ウェザー」が、ランウェイでも一部分流れた。今シーズンはデザインチームによるクリエイション。正統にクラシックで、シャネルのDNAであるツイードに焦点を当て、淡い色彩がロマンティック。ショートパンツなどミニ丈がフレッシュで肩に付けられたシフォンがモデルの歩きに合わせてふんわりと流れる。そして、アイウエアに配された羽! 愛らしさに満ちたコレクションだった。ショーのラストにライリー・キーオが鳥かごに入り、ブランコで歌う。スペクタクルな瞬間だった。

241011-paris-25ss-collection-day8-miumiu.jpg

ミュウ ミュウ
先シーズン同様、ショー会場には映像作家のインスタレーションが流れ、新聞が演出の鍵になっていて、席にも天井にも配されていた。白いコットンのワンピースをファッション愛への起点としながら、グロッシーな素材も天然素材の工夫からクリエイトしたり、ミュウミュウが得意とするコーディネートの妙技で魅せるコレクション。細身のワンピースが放つ清楚なロマンティシズムに打たれた。そして足元がとっても可愛い。シューズは買いだ! ランウェイを俳優が歩き、ウィメンズながらウィリアム・デフォーがラストを飾った。

241011-paris-25ss-collection-day8-lacoste.jpg

ラコステ
イエローがキーカラーというだけで個人的にはうれしいコレクション。スポーツアイテム×モードの意識高く、薄い素材のドレスを重ねて奥行を出していたり。イエロー以外にも、カーキ、ブラウン、グリーンなど、シックに色使いを仕上げたスポーティエレガンス。クリア素材のカラーサンダルもキュート。

241011-paris-25ss-collection-day8-louisvuitton.jpg

ルイ・ヴィトン
ニコラ・ジェスキエールの掲げたテーマは「コントラスト」。古きものと新しいものをはじめ、カジュアルな素材のボトムをラグジュアリーなジャケットと合わせたり、レイヤードを駆使して、一見では構造がわからないスタイルになっている点もおもしろい。アート作品をアレンジしてプリントに用いたラストのルックが至極美しくて、パリコレのフィナーレを飾るのにぴったりだった。そしてモデルたちはせり上がるトランクの上を歩くという思いがけないランウェイの設置。色とりどりの高級なトランクが足場を作る。まさに、ルイ・ヴィトンというメゾンのDNAに支えられたコレクションでもあった。

241011-paris-25ss-collection-day8-exhibition.jpg

展示会は、ブルガリ、アニエスベーの2件。ブルガリはローマのカラカラ浴場のモザイクから着想したカラコレクションのバッグを披露。ギンコ(イチョウ)のフォルムがグラフィカルだ。アニエスベーは、デザイナーのアニエス・トゥルブレの写真や旅からとったイメージを、いつものようにデザインに盛り込む。パリでの展示会では1点もののアクセサリーなどもまとめてみることができて、世界観が見渡せる。

編集KIM=編集長森田聖美 2024年よりフィガロジャポン編集長。フィガロ歴約30年。旅、ファッション、美容、カルチャーなど、現場時代はマルチで担当。多趣味だが、いちばん大切にしているのは映画観賞。格闘も好きでMMAなどよく観戦に行く。旅は基本的にひとりで行くのが好み。チミーグッズをこよなく愛する。

記事一覧へ

Share:
  • Twitter
  • Facebook
  • Pinterest

いいモノ語り
いいモノ語り
パリシティガイド
Business with Attitude
フィガロワインクラブ
BRAND SPECIAL
Ranking
Find More Stories