友人宅のような空間でデザイナーが迎える、等々力のジュエリーショップ。【スタイルを売る店】
Fashion 2024.11.30
触れられるアイテムはもちろん、立地や運営方針まで。隅々にまでオーナーのこだわりが投影された注目ショップをピックアップ。いざ、美しきスタイルを探す買い物へ。
HOUSE917
ハウス917
マンションの一室で出合う、私だけのジュエリー。
友人宅を訪れたかのようなプライベートな空間。ムカサとバランスのデザイナーであり、シングス ザット マターのディレクションも手がける武笠綾子が、自身のアトリエを予約制サロンとして約月1回のペースで開放している。
「決してアクセスがいいとはいえない等々力エリアですが、私が散歩がてらローカルカフェや等々力渓谷に立ち寄って感じるゆったりとした時間を皆さまとも共有できたらいいなと思い、アトリエ兼ショップにしたんです」
メインはバランスのパーソナルオーダージュエリー。同じものはふたつとない自分だけの石選びから始まり、ベースとなるデザインを決めて細かなデザインを武笠本人とゆっくりディスカッションしながら詰めていく。
武笠はスタイルのある女性を「世の中の固定観念にとらわれず、内側の声に従って自分の道を生きる人」と語る。ハウス917で作るジュエリーが、そうなりたいと願うすべての女性の背中をそっと押してくれる。
オーナー兼デザイナーの武笠綾子。自身のクリエイションとの兼ね合いでオープン頻度は限られているが、今後はショップ運営も精力的に行いたいそう。
武笠が自らの感覚で選んだ色とりどりの石。ムカサの最新コレクションのカラーパレットと通ずる、ラピスラズリやマラカイトなどが並んでいた。
ここでしか購入できない一点もののジュエリーも販売。リング¥41,800~、ブレスレット¥41,800~、ピアス¥19,800~
たっぷりと日差しが入るサロンには、都会の喧騒を忘れさせる開放的な空気が漂う。現在進行中のコレクションデザインや、武笠のインスピレーション源に直接触れることも可能。
*「フィガロジャポン」2024年12月号より抜粋
photography: Akemi Kurosaka(stuh) text: Kenichiro Tatewaki
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