賛成?反対?2025年春夏の新トレンド、片足を露出する「アシンメトリーパンツ」が話題!
Fashion 2025.01.26
春夏コレクションのランウェイで注目されたアイテム、それは左右のレングスが異なるアシンメトリーパンツだ。仏「マダム・フィガロ」誌のスタイリスト陣の間でもさまざまに意見が分かれたこのトレンド、それぞれの意見を聞いた。
2025年春夏コレクションのランウェイでいくつものブランドで登場したのは、大胆でモード感のある「片足パンツ」。片方の足だけを覆い、もう片方の足は露わなパンツのことで、ボッテガ・ヴェネタ、ルイ・ヴィトン、コペルニは「テーラリング」バージョンを発表し、ヴィクトリア ベッカムは片側の足に大きなスリットが入った脱構築的な服を発表した。従来のパンツの概念を一新するこのハイブリッドアイテムは果たして今後、ランウェイから飛び出してリアルな人気を得るだろうか? 「マダム・フィガロ」誌のファッションエディター2人に意見を聞いてみた。
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賛成派のファッションエディター、マチルド・カンプの意見。
「パワフルで意外性のあるこのスタイルがとても気に入りました。舞台衣装のような、スーパーヒロインのような、強烈なアイテムです。はきやすいし着心地もいいし、どんなシルエットでも悩むことなくおしゃれに見えます。ただし合わせるアイテムはクラシックなジャケットにして、そのほかは控えめにすべき。
これは従来のワードローブになかった全く新しいデザインで、既存のものをひとひねりしたような、ありきたりのアイデアではないと考えます。たとえばこのパンツがあれば、スーツの新しい着こなし提案が半ズボンだけということはなくなります。下品にならず、印象的でありながらセクシーでもある、モードなアイテムです。
目を惹く大胆なスタイルですが、たとえばクラッシュジーンズよりもずっと興味深いですね。ミニドレスと組み合わせてもいいですし。ただ、仕事やパーティーで着用するなら、完璧な足と膝の持ち主でないとなりません」
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反対派のファッションチーフエディター、キャロル・マトレイの意見。
「デザインする時に布地が足りなかったか......? 片方は寒くて片方は暖かい、片足を露出させるけれどどちらを露出するか選べないなんて。これは実験的なファッションだと思います。商業的な側面も感じられません。職業柄、大胆なスタイルには慣れていて、頭に羽をつけたり、カラフルなファッションや、透けるアイテムも着ますが、このパンツはNO。片袖しかないセーターや、アシンメトリーな服をもともと好きじゃないこともありますが......。
こうしたアイテムがランウェイで注目を浴びて観客を喜ばせることは理解できますが、何よりも疑問なのは、これを本当に日常で着用できるのかという点です。今後実際に店頭に並ぶのか、ZARAやH&Mがこのコンセプトを取り入れたパンツを販売するのか? 私は懐疑的です」
From madameFIGARO.fr
text : Marion Dupuis (madame.lefigaro.fr)