ルイ・ヴィトン「タンブール」から、ウォッチマニア垂涎の新コレクションが誕生。
Fashion 2025.02.06
ルイ・ヴィトンは、「タンブール」の新作となる「タンブール タイコ スピン・タイム」と「タンブール コンバージェンス」を発表。

メゾンの代名詞であるルイ・ヴィトン独自の複雑機構「スピン・タイム」。2009年に「ラ・ファブリク・デュ・タン」がルイ・ヴィトンのための初のムーブメントとしてアヴァンギャルドな時刻表示を開発し、「タンブール スピン・タイム」が発表されたことで、独創的な複雑機構のメーカーとしてのルイ・ヴィトンの地位は確立された。それ以来、「スピン・タイム」は、ルイ・ヴィトンの幅広い素材と複雑機構のレパートリーを象徴する多様なタイムピースシリーズへて進化をとげてきた。
そして、この複雑機構がアイコニックな柱としての地位を確立したいま、まったく新しいウォッチコレクションとなる「タンブール タイコ スピン・タイム」を発表する運びとなった。特許取得済みの立体的なジャンピングキューブ表示を引き続き中心に据えたこの新コレクションは、6つのリミテッドエディションモデルで構成。それぞれが複雑機構の究極の洗練形として一から考案されている。


新しいムーブメント群は、持ち前の技術的洗練性にとどまらず、「スピン・タイム」機構の視覚的な詩情をさらに深めるために考案された。新しい「スピン・タイム」は、スタイルが一新されただけでなく、オリジナルの「スピン・タイム」のコンセプトに改良を加え、新たに取得した特許をもとに再設計されたメカニズムを搭載。ジャンピングアワー表示は、ムーブメントにダメージをもたらすことなく前後方向に調整可能。これは、いままで前に進める設定しかできなかったジャンピングアワー複雑機構にとって特筆すべき成果となっている。

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もうひとつの新作「タンブール コンバージェンス」は、ルイ・ヴィトンのハイウォッチメイキング技術における最新の進化版で、ふたつの新作タイムピースによって構成される。ムーブメント設計の「ラ・ファブリク・デュ・タン」、ケース製造の「ラ・ファブリク・デ・ボワティエ」、そして希少な手工芸の技術が集う「ラ・ファブリク・デ・ザール」といった、ルイ・ヴィトンがジュネーヴに擁する複数のアトリエが構想・製作したものとなる。

コレクション名は、ルイ・ヴィトンの社内で培われた職人技の融合を指すとともに、「タンブール コンバージェンス」の独特な時刻表示も表している。時刻表示を囲む窓の形は、金色に輝く雲の縁から差し込む太陽の光といった自然現象の儚い美しさと、アニエールにあるヴィトン家の邸宅の内装に見られる装飾的なアラベスク模様の両方から着想を得ている。往年の時刻表示窓腕時計へのオマージュであり、モダンなエレガンスによって再解釈された、すべての「タンブール」のクリエーションに共通する特徴も備えているのだ。


text: Natsuko Kadokura