スペインフェリペ国王の姪、インフルエンサーの顔を持つ24歳のビクトリア・デ・マリチャラル・イ・ボルボンとは?
Fashion 2025.03.09
インフルエンサー、リアリティ番組の候補者、闘牛のスポークスパーソン......24歳のエレナ王女の娘は周りの反応を気にすることなく、さまざまな役割をこなしている。
「ラバット」主催のイベント「ブラック&ホワイト」に招待されたビクトリア・デ・マリチャラル。(マドリード、2024年10月23日)photography: ABACA
彼女のいとこであるレオノール王女がスペイン海軍の艦隊で世界を巡る一方で、ビクトリア・デ・マリチャラル・イ・ボルボンはファッションショーの最前線を歩いている。フェリペ6世の姪、ビクトリア・デ・マリチャラル・イ・ボルボンはわずか24歳にして、反抗的なファッショニスタとしての評判を築いてきた。Instagramのインフルエンサーとして、彼女のアカウントは33万3千人以上のフォロワーに支持され、彼女はファッションへの情熱をシェアしている。
王室の若き世代
2000年9月9日、マドリードに生まれたビクトリア・デ・マリチャラル・イ・ボルボンは、スペインのエレナ王女とハイメ・デ・マリチャラルの娘である。両親は2007年に別れ、2010年に離婚が成立した。彼女には26歳の兄、フェリペ・デ・マリチャラル・イ・ボルボンがいる。彼は一時期「王室の問題児」と呼ばれ、いくつかの論争に巻き込まれた。ビクトリア・デ・マリチャラルの名付け親は、現スペイン国王フェリペ6世であり、彼女はスペイン王位継承順位の5番目に位置している。
彼女は幼少期からバレエと乗馬を習い、このふたつの情熱は母親であるエレナ王女から受け継いだものである。ビクトリア・デ・マリチャラルはマドリードのサン・パトリシオ校で学び、2012年にはロンドン近郊の寄宿学校に入学した。3年後、スペインに戻り、マドリードにあるブリティッシュスクール、セント・ジョージ・スクールで学業を続け、その後はインターナショナル・スタディーズ・カレッジで経営学を学んだ。
物議を醸すイメージ
ビクトリア・デ・マリチャラルは、2020年の新型コロナウイルスによるパンデミック中に起こった出来事以来、反抗的な印象を持たれている。当時、彼女は外出制限を無視して、マスクも着けずに元交際相手であるDJホルヘ・バルセナスとパーティに出かけた。この出来事で、叔父の国王フェリペ6世から注意を受けた。
20代のビクトリア・デ・マリチャラルは、闘牛を支持する立場をとったことで物議を醸した。彼女は先日、闘牛のメッカとして知られるマドリードのサン・イシドロ祭を宣伝した。この広告は、2025年2月7日にInstagramで公開され、ラス・ベンタス闘牛場とのコラボレーションで行われた。「彼女は闘牛に対して非常に情熱を持っており、それがまさに自身の闘い、そして揺るぎない信念となっているのです」と、王室の専門家アメリ・シルトは2月22日、ベルギーのラジオ局「RTLインフォ」で説明した。彼女が取ったこの立場は動物福祉団体から厳しく批判され、スペイン王室内部でも議論を呼んでいる。特に、レティシア王妃はこの習慣に反対していることで知られている。
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From madameFIGARO.fr
text: Juliette Gurunlian (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi