春の足元に「パウダーピンク」を履くトレンドがやってきた!
Fashion 2025.04.11
パステルカラー扇風が巻き起こっているいま、どうやらロマンティシズムの波は私たちの足元にもやってこようとしているようだ。

春の訪れの到来とともに軽やかなパンプスや涼しげなサンダルが足元を彩り、そして春夏にぴったりの色合いも登場するいま時期。朝日を思わせるイエローやグリーンも素敵だけれど、2025年の大本命カラーといえば「パウダーピンク」! 繊細のあるこのピンクは、冬の寒さがまだ残る日の着こなしにも華やかさと明るさを与えてくれる。

「パウダーピンク」は甘く、ロマンティック過ぎると感じる人もいるかもしれない。しかし、この色こそ大きな可能性を秘めている。プラダではグレーのソックスとパウダーピンクのハイヒールを合わせて甘さを抑えつつ、モダンな印象に仕上げている。
遊び心があり、明るくフレッシュでどんなスタイルにも合うカラーなのだ。アーデム、ジェイソン・ウー、ヴァレンティノ、フェラガモ、アライア、シャネル、ケイトなど、多くのブランドもこの色を取り入れている。ここ数年見かけることが多かった「バービーピンク」とは一線を画し、新鮮で洗練された印象を与える「パウダーピンク」。華やかさはそのままに、取り入れやすさと万能性が魅力となっている。

実は冬から、柔らかく淡いパウダーピンクは登場していて、深みのある色と合わせて立体感を出したりボルドーなどと組み合わせて新鮮さを演出したりしていた。満を持して、春夏のランウェイではほとんどのデザイナーがピンクを主役にしたコレクションを発表。シルクやオーガンザ、モスリン、クロシェ、コットン、レースなど、さまざまな素材のピンクが登場し、メイクやファッション、そして靴に至るまで、欠かせない存在となった。




カルヴェンのリボン付きミュール、バルマンのリップスティックケースがついたようなスティレットヒール、クロエのサンダル、フェラガモのバレリーナのようなレースアップのヒールサンダル、フェンディのレースアップレザーショートブーツ、ジャンバティスタ・ヴァリのジュエリーの装飾が施されたサテンのバレエシューズなど、バリエーションが豊富でこのパウダーピンクは取り入れやすい。春の足元に「パウダーピンク」を取り入れるのは、人生をポジティブなバラ色に変化させる理想的な方法なのかもしれない。
From madameFIGARO.fr
text: Ségolène Wacrenier (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi