DOLCE&GABBANA 美をめぐる旅。ドルチェ&ガッバーナ、ローマで魅せた壮麗な祝祭。

Fashion 2025.08.08

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ドルチェ&ガッバーナは7月中旬、永遠の都ローマでハイジュエリーコレクションの「アルタ ジョイエッレリア」、オートクチュールの「アルタ モーダ」、男性用の高級仕立服の「アルタ サルトリア」を発表した。その前後に開かれるオープニングとクロージングのパーティからなる5日間に渡る華やかな祭典で、VIPたちも毎年心待ちにする特別なイベントだ。

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「アルタ モーダ コレクション」の会場は、古代ローマの遺跡、フォロ・ロマーノ。ローマ建国の舞台となり、その後長きにわたり、古代ローマの政治、経済、宗教の中心となった場所。ドルチェ&ガッバーナの魔術で、新たな命が宿ったように輝く一夜に!Photography: Luigi & Iango

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ローマで開幕された、5日間の壮麗な祭典。

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ローマ神話に登場するような甲冑をまとった女性たちも、ドルチェ&ガッバーナの手にかかると、ゴージャスでフェミニンに。photography: Marco Pionato

パリで発表されるショー形式のオートクチュールコレクションとは異なり、開催地の伝統や文化を研究して独自に落とし込んだクリエイティビティ、クラフトマンシップ、ホスピタリティの粋を集めて、ドルチェ&ガッバーナの世界観に包み込まれて過ごす類まれなる5日間は、「ドルチェ&ガッバーナ・ファッションウィーク」と呼ぶ人もいるほどだ。

2012年のシチリア島タオルミーナでの「アルタ モーダ」デビューコレクション発表以来、ミラノ、フィレンツェ、ヴェネツィア、ナポリ、パレルモ、ポルトフィーノ、アグリジェント、サルデーニャ、プーリアなど、イタリアの魅力あふれる都市やリゾート地を選んで開催してきた。開催地を何度も訪れ地域特有の文化を研究し、地元の職人と実際に会話を交わしながら、長い時間をかけてコレクションを創りあげるドメニコ・ドルチェとステファノ・ガッバーナ。毎回その土地の文化やクラフトマンシップへのリスペクトを根底にしたグラマラスなムードを醸し出すコレクションに、何度も驚かされる。伝説的な地を新たな魅力で表現するドルチェ&ガッバーナの影響か、「アルタ モーダが開催された土地は人気が急上昇する」と言われるほど。たとえば、コモ湖では国際的セレブリティのパーティが増え、粗削りな自然とアットホームな風土が魅力のプーリア州にはラグジュアリーなムードが加わり、海外からの別荘購入希望が引きも切らないほどだ。

今回の開催地は、首都ローマ。ブランド設立40周年という節目にふさわしい場所だ。「ローマでの開催は、高校の卒業試験、つまり大人になる試験のようなものだ」とデザイナーは語っている。イタリア人である彼らにとって、ローマはエモーショナルな土地だと言えるだろう。「ローマは、五感で感じる場所。ROMA(ローマ)は逆に読むとAMOR(愛)。この街への愛を語りたい」。

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古代と映画黄金期が交差する、ハイジュエリーとクチュールの競演。

オープニングパーティは、映画『ローマの休日』や『甘い生活(ドルチェ・ヴィータ)』の舞台となった、高級ホテルやカフェの連なるヴェネト通りがロケーション。1950年代、ハリウッド映画がチネチッタ(ローマの撮影所)でしばしば撮影されていた当時の輝かしい瞬間を再現し、ディナーやダンスを楽しんだ。サプライズはスペシャルゲスト、シェールのパフォーマンス!

「アルタ ジョイエッレリア」は、ローマ建築の美学、チネチッタとハリウッド映画の蜜月時代のディーヴァたちの華やぎ、そしてローマの都を包む聖なる気配をインスピレーションに、幾重にも重なる物語を紡ぐ。なかでも圧倒的な存在感を放つのは、ローマ帝政時代に着想を得て再解釈された逸品。アーチ、ペディメント(破風)、コロネード(列柱)、コリント式装飾といった建築的要素がチェーンやセッティング、ディテールにまで巧みに取り入れられている。

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「アルタ ジョイエッレリア」には、ローマ帝国の栄華を思う存分表現したジュエリーがラインナップ。ローマの歴史的建造物に刻まれた言葉をジュエリーに落とし込んだ。ネックレス中央の「VENI VIDI VICI」とは、「来た、見た、勝った」という意味で、皇帝カエサルがゼラの戦の凱旋で語った言葉。イヤリングの「SPQR」は、「元老院とローマ市民」を意味。現在もローマ市が紋章として用いている。photography: Sara Zanoni

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古代ローマのコインや、ミニチュアモザイク、ラッキーチャームなどが連なるネックレス。イヤリングには、ローマの名所「パンテオン」が描かれている。photography: Sara Zanoni

マーブルパウダーを用いた革新的な技法で古典彫刻を象ったペンダントは、会場でも驚きを巻き起こしていた。ストーン・マイクロ・モザイクで再現されたローマのモザイク芸術、ハンドペイントによる街の象徴的風景など、ローマがいたるところに散りばめられたコレクションだ。古代ローマの航海士がお守りにしていたアクアマリン、美と幸運のシンボルのコーラル、エジプトなど諸外国との繋がりを象徴するターコイズなど、使用するジェムストーンを選ぶにあたっても古代ローマが意識された。当時、多く用いられていたカボションカットも多用されている。

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ローマ彫刻と大きな色石が華やかなネックレスとイヤリング。ネックレスにはタンザナイト、スサペルティンガーネット、ロードライトガーネット、モルガナイト、アクアマリン、インディコライト、ライトブルートルマリン、クロムトルマリン、ダイヤモンドがセッティングされている。ミニチュア彫刻は、マーブルパウダーを革新的技法で彫刻に仕上げたもの。photography: Sara Zanoni

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メイド・イン・イタリーの精神が息づく、圧巻の90ルック。

3日目の夜は「アルタ モーダ」のショー。19時30分に会場となるローマの古代遺跡、フォロ・ロマーノに到着。ローマ建国伝説の舞台となり、その後も長きにわたり、古代ローマの政治、経済、宗教の中心となった場所だ。日没が20時45分頃なので、これからゆっくりと席に着き、陽が傾き始めるとともにショーが開催されるという演出に胸が高鳴る。

会場の入り口から座席までの道沿いには、古代ローマの装束に身を包んだパフォーマーや案内係で賑わい、まるでタイムスリップしたよう。グラディエーターたちが戦いのポーズをとっているところに、ちょうどイザベラ・ロッセリーニがやってきて、「私が彼らと戦っている写真を撮ったらおもしろいかもしれないわ!」と、バッグでグラディエーターを殴るふりをするという素敵なシーンにも出くわした。こんな大女優をも、ウキウキと楽しい気分にさせてしまう、マジカルな空間だ。

「アルタ モーダ」のランウェイは、このフォロ・ロマーノを貫く大通り、ヴィア・サクラ。ファーストルックは、ROMAの文字、ローマ建国神話のシンボルである狼とその乳を飲む双子、皇帝の象徴である月桂樹、ブランド名がモザイクのように刺繍されたドレスとケープ。ローマが紡いできた物語の始まりを感じさせる。それに続くフェミニンなボディに沿った兵士の甲冑は、ドレープが美しいシフォンとの組み合わせが、強くありながらもフェミニンなブランドの女性像と重なる。

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ファーストルックは、ROMAの文字、ローマ建国神話のシンボルの狼とその乳を飲む双子、皇帝の象徴である月桂樹、ブランド名がモザイクのように刺繍されたドレスとケープ。ローマが紡いできた物語の始まりを予感させる。©DOLCE&GABBANA

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カラーリングと立体的な刺繍が素晴らしい、トレヴィの泉がモチーフのガウン。その他、スペイン階段、パンテオンなどの、ローマの名所シリーズが続々と登場した。©DOLCE&GABBANA

「古代ローマの凱旋か?」と思ったのもつかの間、それに続いたのは、1950年代の映画女優たちが着ていたようなシルエットのドレス。ドレスには、繊細なシルクシフォンがさまざまな技法で立体的にレイヤードされ、クラフトマンシップを用いて表現されたモダンな美しさに圧倒される。

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1950年代のディーヴァたちからインスパイアされたドレスも。植物を象ったレースのモチーフを一点一点立体的に手で縫い付けた、気の遠くなるような手仕事によって完成。デコルテから肩のシルエットに、さりげなく攻めを感じさせるモダンな逸品。©DOLCE&GABBANA

1950年代のローマ黄金期のファッションへのオマージュを込めた今回のコレクション。当時は、映画とチネチッタを中心にローマのファッションが最盛期を迎え、市内には数多くのクチュリエのアトリエがあった。エレガンス、職人技、最高級のテキスタイル、独創性あふれる表現、しなやかで多様なシルエットを追求する精神。そんな熟練のクチュリエたちが、ローマにひしめいていたのだ。このローマのクチュリエと、アメリカ映画のグラマラスな世界が出合い、ローマはまさにイタリアのアルタ モーダのゆりかごとしての地位を確立。"メイド・イン・イタリー"の精神を世界に広める役割を担った。

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1950年代の大女優を彷彿させるゴージャスなロングドレスと色鮮やかな大きなストール。動きと共にピンク色のフェザーが揺れて、女優感たっぷり。©DOLCE&GABBANA

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毎回必ず登場するのが、ブランドのアイコン的存在のブラックドレス。ヌーディーな薄いシフォンとレースを重ねて。©DOLCE&GABBANA

さて、ショーに戻って、次に続いたのは、ローマの名所シリーズ。ドレスには、スペイン階段、トレヴィの泉、トリニタ・デイ・モンティ、パンテオンなどがハンドペイントや刺繍で描かれた。そのほか、女性の彫像から着想を得た真っ白なスカルプチャードレス、神話や古代の壮麗さと威厳にインスパイアされたケープなど、圧巻の90ルックが披露された。

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フォロ・ロマーノ内には、かまどの女神ヴェスタを祀る神殿がある。そこに仕える純潔な巫女たちのヴェールを重ねた装束と、大理石の女性像からインスパイアされたドレス。©DOLCE&GABBANA

古代ローマや歴史的絵画、名所のモチーフをモダンに表現し、1950年代のグラマラスなローマという魅力をドルチェ&ガッバーナ流に加えたことで、よりロマンティックで重層的なローマの魅力を表現。伝統の技をリスペクトしつつも、現代的にアレンジされたその逸品は間近で見るとまるで工芸品のような美しさ。

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黄金に輝くローマの装飾を映しとったドレス。クリスタルビーズ、半貴石などがふんだんに使われている。©DOLCE&GABBANA

ショーの後、ドメニコ・ドルチェに「美とは何か?」と尋ねた。「美しさは心を開かせる。それこそがピュアな美なのだ」。と。

アルタモーダ 2025の全貌はこちら

問い合わせ先:
ドルチェ&ガッバーナ ジャパン
03-6833-6099
https://www.dolcegabbana.com/ja-jp/
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text: Megumi Takahashi

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