どう着るのが正解? 海外の街角スナップで見つけたシースルースカートの着こなし術。
Fashion 2025.08.19
ここ数年、レッドカーペットを賑わす、透け感を操る"裸見せ"ムード。かつては挑発的とされたシースルーも、今季はカジュアルダウンされ、日常着として定着しつつある。
ランウェイで火がついた軽やかな透け素材が、SNSを通じてストリートに浸透。ヨーロッパのSNSを賑わすのは、肌を見せるというより"どう透けさせるか"で差がつく、シースルースカートの着こなし。レースやチュールを大胆にレイヤードしつつ、足元はビーサンやバブーシュで気を抜く。ランウェイの"裸見せ"ムードを、リアルに落とし込んだ街角スナップが、いま、面白い!
ニットとチュール、アンビバレントな美しさ
左の@lunaisabellaaはボリュームのあるグレーのニットに、繊細なフラワー刺繍のシースルースカートを重ねたレイヤードスタイル。透け感の強いボトムに、あえてざっくりした起毛ニットを合わせることで、モードとリラックスのコントラストを作り出している。足元はアニマル柄のフラットサンダルで力を抜き、仕上げにヴィンテージライクなキルティングバッグをオン。
右の@manondevelderはホワイトのレースワンピースにゼブラ柄クラッチを合わせたスタイルで、透け感にワイルド感をひとさじ。ワンピースはロザンナ(ROSEANNA)。
どちらもシースルーを主役にしながら、異なる個性で着こなしている。
ビキニを覗かせたリゾートスタイル
こちらも @lunaisabellaa の投稿から。白のタンクトップに、ドット刺繍入りのシースルースカートを合わせた、リゾートミックスな夏スタイル。スカートの下にはビキニボトムを仕込み、透け感を思い切り楽しむ潔さが目を引く。スカートは、インナーやパジャマをアウターとして再構築するスペイン発のブランド、ハンド オーバー(HAND OVER)のもの。今季はインフルエンサーのタイムラインでもたびたび登場している注目ブランド。足元はチェーン付きのトングサンダル、ナチュラル素材のバスケットでビーチ感をプラス。アーバンとリゾートをシームレスにつなぐ夏のスタイルに。
Tシャツに透け感あるボリュームレースでドレスアップ
リスボン在住の@alesia.merenkovaaは、白Tに、繊細なチュールのシースルースカートを合わせた、テンション差のあるスタイリング。ヴィンテージ風の太ベルトでウエストマークし、ルーズになりすぎない辛さをピリリ。クラッチやアクセはすべて白で統一しつつ、大ぶりピアスやパールでクラシック要素をプラス。足元はビーチサンダルで抜け感を添え、カジュアルとクラシカルが交差するスタイルに。
ワントーンで魅せる、タイト&フレアのバランス
パリ在住の@sviridovskayasashaが選んだのは、ヘルサ スタジオ(Helsa Studio)のイエロードレス。フィット感のあるハイネックトップから、ドット入りのチュールスカートへと切り替わるデザインが印象的。上半身はミニマルに、下半身は透け感と揺れで魅せる、質感のコントラストが効いた一着。肌に溶け込むようなイエローのトーンが、透けを自然に見せ、甘さよりも洗練さを強調。ジュエリーはシルバーで統一し、全体をシャープにまとめている。
オーバーTをミニスカートのように合わせて
ロンドン在住の@whatgigiwearsはライトグレーのオーバーサイズTシャツに、繊細なレースのシースルースカートを合わせた大胆なスタイリング。ルーズなトップのカジュアル感と、スカートの透け感が生むコントラストが、セレブの日常着的な抜け感。足元は赤のビーチサンダル、首元には重厚なゴールドネックレスを合わせたのがグッドバランス。
text: madame FIGARO japon photography: launchmetrics