【メーガン夫人、アン・ハサウェイ、PP Kritらが祝福】ピエールパオロ・ピッチョーリが大成功を収めた、バレンシアガ初のショー。

Fashion 2025.10.06

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2025年10月4日(現地時間)、ピエールパオロ・ピッチョーリによるバレンシアガが、パリのセーヴル通りにある本社で初コレクションのショーが開催。鮮やかな色彩とともに、創業デザイナーであるクリストバル・バレンシアガの精神を受け継いだ作品の数々を"リキャリブレーション(再定義)"し披露。この場には数々の豪華ゲストが訪れ、さらにはメーガン夫人がサプライズゲストとして登場し話題に!

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バレンシアガ2026年春夏コレクション photography: Spotlight

ジョナサン・アンダーソンがディオールに、マチュー・ブラジーがシャネルに......と、今回のパリファッションウィークの舞台ではクリエイティブディレクターの交代劇や若き才能たちの登場など壮大な変革が訪れている。その中で57歳のピエールパオロ・ピッチョーリにも、バレンシアガでのデビューショーへの期待がのしかかり、そのプレッシャーの大きさは想像に難くない。彼は、ヴァレンティノに20年以上在籍し(特に2016年から2024年まではすべてのコレクションを単独で手がけた)、今年バレンシアガのバトンを受け継いだばかり。ましてや、バレンシアガは、ファッション界の伝説のひとり、クリストバル・バレンシアガによって創設され、これまでニコラ・ジェスキエール、デムナという先見の明を持つ天才デザイナーのクリエイティブなビジョンに彩られてきたブランドだ。

メーガン夫人がサプライズゲストとして登場!

ショー当日の夜、ケリング本社のある歴史的建造物・旧ラエンネック病院には、張り詰めた空気が漂っていた。バレンシアガのショーに招待されたセレブたちを待ち侘びている群衆たちの期待を裏切ることはなく、ゲストたちはこの大舞台の初公演にふさわしい顔ぶれだった。イザベル・ユペールはオペラグローブに合わせた緑のロングドレスで登場し、FKAツイッグス、フィリピーヌ・ルロワ=ボリュー、そしてアン・ハサウェイが続く。最後の瞬間、誰も予期していなかったサプライズゲスト、メーガン夫人がパンツスーツの上に白いケープを羽織り、髪はアップにまとめた姿で現れ話題騒然! ハリー王子の妻である彼女は、ピエールパオロ・ピッチョーリに声援を送るべく、パリでのファッションショーに初めて出席したのだ。

アン・ハサウェイ

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イザベル・ユペール

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photography: Courtesy of Balenciaga

イザベル・ユペール、アン・ハサウェイ

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photography: Spotlight

PP Krit

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フィリピーヌ・ルロワ=ボリュー

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photography: Courtesy of Balenciaga、Francesc Planes

ノ・ユンソ、PP Krit

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ALLDAY PROJECT アニー

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三吉彩花

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FKAツイッグス

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photography: Courtesy of Balenciaga

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バレンシアガ創設者の足跡をたどって。

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photography: Spotlight

会場ではシネイド・オコナーの「In This Heart」の音色がショーの幕開けを告げ、まるで大聖堂の中にいるかのように響き渡った。ファーストルックには1957年にクリストバル・バレンシアガがデザインした有名なサックドレスに着想を得た、Vネックのロングブラックドレスを着て登場。目元にはデムナへのオマージュかのようにクリスタルで飾られたバタフライサングラスをかけていた。

シンプル、革新性、洗練、モダン......ショーのトーンは明確。ピエールパオロ・ピッチョーリは、背中を膨らませたシルエットや建築的なフォルムなど、クリストバルの象徴的なラインを受け継ぎつつも、独自の視点で新たな輝きを添えた。

黒の美学と鮮やかな色彩の世界。

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photography: Spotlight

まず目を惹いたのは、卓越したカラリストとしてのセンス。クリストバルが愛した黒の世界観やミニマルな美学を踏襲しつつも、鮮烈な赤のドレープドレス、深みのあるアブサングリーンのコクーンコート、ピンクの羽根で躍動感を出したシルクのスカートにボルドーのトップスを合わせたスタイル、そして鮮やかなマゼンタバイオレットのトラペーズドレスなど、多彩な色と形を披露。

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photography: Spotlight

また、日常的なワードローブであるピーコート、ボンバージャケット、ジーンズ、チノパン、バミューダ、ワイドパンツも見逃せない。クチュールラインで格上させながらもTシャツはアシンメトリーに、クロップドトップスはレザーで仕立てて......とアップデートし、平凡なアイテムを瞬時に非凡な存在へと変えてみせた。

ラストには盛大なスタンディングオベーション。

ピエールパオロ・ピッチョーリは今回のコレクションでクリストバルが追求した、身体と布地の間の空間を探る精神を受け継ぎ、創設者が生み出したオーガンジーのガザールに着想を得ながらもウールとシルクの糸を加えて再解釈。硬さを感じさせない流動性のあるボリュームを生み出した。

ドレープの効いたイブニングドレスはレザーの厚底サンダルと組み合わされ、オーバーサイズの白いシャツにはウエディングドレスのようなトレーンが添えられ、また、タイトスカートは羽根が添えらえれ軽やかに舞った。オペラグローブや、ビスチェドレスやバブルジャケットに施された立体的な花の刺繍が、リアルでありながらエレガントで洗練されたワードローブを完成させる。フィナーレでは拍手が鳴り止まず、今回のショーにふさわしいスタンディングオベーションで締めくくられた。

From madameFIGARO.fr

text: Marion Dupuis (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi

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