LANVIN フランス最古のメゾン、ランバンの新たな船出。

Fashion 2025.11.19

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創業者ジャンヌ・ランバンが掲げてきた"究極のシック"。その美意識を現代的に再解釈したピーター・コッピングによる2025年秋冬コレクション。パワフルに再始動を遂げた彼が考えるメゾンへの思いとは?

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右:ドレス¥693,000、シューズ¥210,100 左:ジャケット¥482,900、スカート¥356,400、中に着たトップ¥524,700、シューズ¥188,100/以上ランバン(コロネット) 

右:シルクサテンとベルベット――ふたつの異素材が織りなす流麗なドレープが、成熟した女性像を描き出す。計算されたタイトシルエットが身体のラインを際立たせ、どこまでもドラマティックな存在感を放つ。
左:異なるウールをブレンドした柔らかなブークレが生み出す温もりと構築性を兼ね備えたセットアップ。ジャケットのアームホールに施されたスリットは、袖を通さずケープのように羽織ることでシルエットの変化を楽しめる。フリンジで現代的なひねりを利かせて。

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コート¥546,700、スカート¥462,000/ともにランバン(コロネット)

ピーター・コッピングが注力したのは、現代女性のリアルクローゼットに寄り添うウエアラブルなスタイル。ファーストルックは、"究極のシック"を新たな解釈で甦らせたピーコート。パリジャンの定番アイテムにサテンのディテールが繊細な余韻を添え、ミニマルな佇まいに密やかなエレガンスを宿す。ツヤを湛えたサテンスカートとのコントラストが、メゾンが継承する美意識を静かに引き立てる。

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右:ドレス¥840,400、シューズ¥210,100 左:ジャンプスーツ¥1,028,500、シューズ¥188,100/以上ランバン(コロネット)

右:洗いをかけたサテンが生み出す豊かな表情のドレスは、削ぎ落とされた美しさがシルエットを引き立てる。ウエストのひねりが繊細なドレープを生み、たおやかさを演出。背面には同色のベルトをたなびかせて。
左:イタリア製サテンクレープを用いたロングジャンプスーツ。しなやかに流れる生地とゆとりのあるシルエットが、端正な中に柔らかな余白を生み出す。足元にはアートピースのようなヒールで静かな主張を添えて。

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1889年創業のランバンは、現在もパリ・モード界で活動する最古のメゾン。ジャンヌ・ランバンは弱冠22歳でパリの中心地に帽子店を開いた。一人娘の誕生をきっかけに始めた子ども服で成功を収め、創業20年でモードを牽引するオートクチュール・メゾンの仲間入りを果たした。香水、メンズ、ライフスタイルにもいち早く進出した彼女の名前はアールデコと密接に結びついている。

この歴史的なメゾンが、2024年、新たなアーティスティックディレクターを迎えた。ピーター・コッピングは、パリやミラノ、ニューヨークのメゾンで豊富な経験を積んだデザイナーだ。

「ランバンの歴史に参加し、休眠状態だったメゾンを甦らせる仕事はエキサイティング」と語る。

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ピーター・コッピング Peter Copping
アーティスティックディレクター。1967年、英国生まれ。セントラル・セント・マーチンズとロイヤル・カレッジ・オブ・アートでモードを学ぶ。ルイ・ヴィトンのデザインチームを経てニナリッチ、ついでオスカー・デ・ラ・レンタのクリエイティブディレクターに。2021年、バレンシアガのクチュール部門の責任者に。24年9月、ランバンのアーティスティックディレクターに就任。

2025年秋冬のファーストコレクションで、コッピングは創業者の世界観と彼女自身のスタイルにオマージュを捧げた。

「メゾンのアイコンは、ジャンヌの時代、とりわけ1920、30年代のストレートなシルエットのドレス。ことにアーカイブで見た30年代の作品のモダニティに惹きつけられました。袖のボリュームを追求したシルエットにインスパイアされ、Tシャツやニット素材で現代性を表現しました」

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2026年春夏は、メゾンの遺産と現代性を合わせながら、パラドックスやコントラストを追求。

「ジャンヌ・ランバンの服は刺繍やプリントの装飾が重要です。アーカイブの刺繍モチーフを拡大したり、手作業で描き直してプリントしたり、シルクのドレスをビスコース仕立てにして表情を変えるなど、過去の服を新しいコンテクストに変える方法を探求するアプローチがおもしろい」

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2026年春夏コレクション 全ルックはこちら

メゾンのエスプリの表現にも力を入れた。過去に多用されてきたステッチ使いや、ヴィンテージラベルのデザインを取り入れた。また、メゾンを象徴するブルーを前面に押し出した。ショーは青い家の小さな扉からモデルが登場する演出だ。

「ランバンは常にブルーという色とともに語られてきました。この色を出発点として、ブルーをメゾンのコードにしたのです。たとえ来シーズン、ブルーの服が一点もなくても、パッケージに、裏地や、靴やバッグの内側に、常にブルーが存在することがメゾンのコードになります」

過去の遺産を見つめ、現代の視点で生かし、ひとつのコードで未来に繋いでいく。ピーター・コッピングが目覚めさせたスリーピングビューティが、21世紀を歩き始めた。

フランス最古メゾンの軌跡を辿る。

1867
1月1日、ジャンヌ・ランバン、パリに生まれる。

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©Lanvin Heritage / Harcourt Studio Paris

1889
パリのボワシー・ダングラ通り16番地に帽子店をオープン。

1893
フォーブール・サントノレ通り22番地に「ランバン(マドモワゼル・ジャンヌ)・モード」をオープン。

1897
一人娘マルグリット誕生。

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©Lanvin Heritage

1908
娘マルグリットをインスピレーション源に、子ども服のコレクションを開始。

1909
レディースウエア部門を設立。パリ・クチュール組合に加盟し、帽子店から正式にクチュールメゾンに。

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©Laure Albin Guillot / Roger-Viollet

1915
サンフランシスコ万博に参加。

1920
内装建築家アルマン・アルベール・ラトゥーとともに、フォーブール・サントノレ通り15番地にアールデコ・スタイルのショップをオープン。

1923
自社染色工房をオープン。

1924
ロン・ポワン・デ・シャンゼリゼ4番地に香水店をオープン。

1925
パリのアールデコ万博に参加。

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©Lanvin Heritage

1926
メンズのオーダーメイドコレクションを開始。

1927
娘マルグリットの30歳の誕生日を記念して香水「アルページュ」発表。

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©Lanvin Heritage

1933
ほかに先駆けて、ユニセックスなオードトワレ「ロー・ドゥ・ランバン」を発表。

1938
レジオン・ドヌール勲章オフィシエを受章。

1946
7月6日、ジャンヌ・ランバン、79歳で死去。

2024
ピーター・コッピングがアーティスティックディレクターに就任。

ランバン公式サイトへ

問い合わせ先:
コロネット
03-5216-6518
Instagram Facebook X

photography: Seiji Fujimori(model), Ayumi Shino(portrait) styling: Miyuki Uesugi(Sense Of Humour) hair: Kenichi(Sense Of Humour) makeup: Yuta Sato text: Masae Takata(Paris Office/interview)

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